英語科、単元別指導案の見本

教員採用試験に向けての対策。

どうしたらいいのか?

そういう質問を受けることがたまにあります。

本気でなりたければ、絶対に予備校に通うこと。

これが一番無駄が少なく、可能性が高まると思います。

全科目取る必要はありません。

教職教養と論作文、面接対策、そして自治体対策だけは必ず取るといいのでは。

専門や一般教養については講師の当たり外れも多いですし、優先順位としては低いと思います。

自分はお金がなかったのでローンを組んで毎月三万円をしばらく払いました。

でもそのおかげで一発で合格できました。


予備校の効能。

それは早め早めの準備をさせられること。
無駄のない勉強ができること(出る所だけやらされる)。
やる気の継続の効果。

などがあげられると思います。


1次試験前に単元別指導案の授業がありました。

先輩たちの書いた例や、評価規準についての知識を得られた。

結局当日に出したものは1次通過後に書き始めたものであったが、それでもその前に色々知れたことが役立ちました。


来年に向けて準備する人に対しては絶対に予備校に通うことをお勧めします。




さて、もう追い込まれて、書かないとという人のために簡単ながらこんな感じという例を書きたいと思います。



まずパソコンで作成するのですが、B4に設定して、見た目がキレイに読みやすいように書くことを心がけてください。

その上で、以下の項目で設定します。


①単元名
②単元の指導目標
③単元の評価規準
④指導観
⑤単元の指導計画と評価計画
⑥指導に当たっての工夫等

これらの内容をB4一枚に収めます。

書き方については

こちら参照



さて、自分が1週間で猛勉強して(ちょうどお盆休みがあった)昨年度書いたものを公開したいと思います。

当然不備も多く、突っ込みどころ満載ですが、多少でも参考になればと思います。

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1.単元名 Lesson5 Speech `My Dream`(三省堂「NEW CROWN ENGLISH SERIES New Edition2」)


2.単元の指導目標
①好きなこと、将来の夢、週末の予定などについて適切なコミュニケーションが取れるようになる
②不定詞を用いた文章を理解する能力、表現する能力を身につける
③スピーチの特徴を理解し、自身でも実践できるようになる
④アメリカ文化の特徴について理解し、文化比較の視点がもてるようになる



3.単元の評価規準
観点
ア コミュニケーションへの  関心・意欲・態度

評価規準
(言語活動の取り組み)
 ペアワークやグループワークにおいて、積極的にコミュニケーションをとるように努力しているか
(コミュニケーションの継続)
 意志の疎通がうまく取れないときなどに、ジェスチャーなどを使って工夫をしようとしているか




観点
イ 表現の能力

評価規準
(正確さ)
 伝えたい内容を、文法的に、発音的に、語法やイントネーションなどを的確に用いて正確に表現できているか
(適切さ)
 場面に応じて適切な表現力を発しているかどうか




観点
ウ 理解の能力

評価規準
(正確さ)
 不定詞を用いた表現を含めて、正確に構造や特徴を正確に理解しているか
(適切さ)
 聞き取る際に、聞きなおすなどの適切な工夫を施しているか





観点
エ 言語や文化についての   知識・理解

評価規準
(言語について)
 英語が結論を先に述べることを理解しているか
(文化について)
 上記言語についてを通じてアメリカ文化の特徴について理解しているか





4.指導観
(1)単元観…夢を語る、好きな事を伝える、週末の予定を語る、など言語の使用場面や動きを更に広げた言語活動を行わせ、それを通じてコミュニケーションを図れるような力をつけさせる。スピーチに関しては、生徒が社会に出てからプレゼンテーションを行うことなども考えると、人前に出てしっかりと意見を伝える練習をさせたい。それと同時にスピーチの仕組みや職業を通じて異文化を理解する視点に触れてもらう。
(2)生徒観…英語に対する関心は十分もっている。しかし中2の1学期後半という思春期真っ只中の中、反抗期の始まっている生徒もいる。しかし、概ね授業には協力的である。課題などもしっかりとやってくる。
(3)教材観…スピーチに関しては、様々な著名な方のスピーチの映像を用意する。ALTとは時間の許す限り、会話の相手や音読の場面など積極的に協力してもらう。


5.単元の指導計画と評価計画(8時間扱い)
<以下、数字(時限)→学習活動・学習内容(・~~と始まる)→学習活動に即した具体的な評価規準[評価方法](エ、などのカタカナで始まる)で書きます>


・教師による本文の音読を聞き、内容の把握に努める
・教科書を見ながらの本文の音読を聞く
・Flash cardを用いて不定詞の名詞的用法の形式に慣れる(音読)
・want toの発音の練習
・様々な職業の紹介を用いて確認
(ア)本文をリスニングだけで理解しようと努めているか[観察]
(ウ)リスニングとリーディングでそれぞれどれだけの内容が理解できていたか[クイズ]
(ア)(ウ)しっかり音読を行い、正しく表現できているか[観察]
(エ)職業に関する文化の違いについて真剣に取り組んだか[観察]


・前回の文法事項の確認(教師との対話)
・ALTとの対話の例を紹介(相手の夢を聞き取り、それを人に伝える)
・前回考えてくるように言われた夢をグループ内で発表し合う、代表者がクラス全体へ紹介する
(ア)対話に積極的に参加しているか(イ)表現は適切か[観察]
(ウ)内容を聞き取り、これから行う活動が理解できるか[クイズ]
(ア)対話に積極的に参加しているか(ウ)全体に適切に表現できているか[観察]


・本文の音読(1時限目と同様)
・カルタを用いて不定詞の形容詞的用法を繰り返し音読させる
・週末の予定の練習
1時限目の初めの2つの活動同様
(ア)カルタで積極的にコミュニケーションを取り合っているか[観察]
(ウ)しっかりと表現できるようになったか[ワークシート]



・前回考えてきてもらった週末の予定の発表
・教科書付録の好きなことを使ってlike toの文章の練習
・好きなことを英語で聞いてきてもらう課題
(ウ)発表の場で表現が適切に行われているか[観察]
(イ)不定詞名詞的用法の使い方がしっかり理解できているか[観察]
(ア)宿題でどれだけ英語でコミュニケーションをとってきたか[ノート]



・教科書本文の音読(1時限目と同様)
・絵を使って音読(something ~to--)の形
・文法事項のまとめ
1時限目の初めの2つの活動同様
(イ)(ウ)積極的に表現し、仕組みを理解しているか[監察]
(イ)(ウ)今まで習った事が適切に理解、表現できているか[ワークシート]



・スピーチに関して学習
・スピーチを通じてアメリカ人の思考の仕方、表現の仕方を考えさせる
・スピーチにおけるテクニックの説明
・教科書を利用してスピーチ作成開始
・自己評価に向けてスピーチにおける目標をたてさせる
(エ)スピーチの仕組みの理解[ワークシート]
(エ)アメリカ文化についてどれだけ真剣に考えたか[提出課題]

(イ)きちんとした文章を用いて(ア)積極的に表現しようとしているか[観察]


7、8

・スピーチ発表会(全員)

・その後自分自身のスピーチの映像を見てもらう
・スピーチについて自己評価をさせる
1.内容、文章構成の評価(ウ)
2.発音、発声量、間の取り方、視線、などの表現力の評価(イ)
3.しっかり時間をかけて準備したか(ア)(エ)


6.指導に当たっての工夫等
・教科書の音読をリスニングで理解できるよう取り組ませることで、英語を英語のまま理解する能力を身につけさせる
・言語材料に関しては、フラッシュカード、カルタ、絵などのゲームを通じて、繰り返し使用することを通じて身につけさせるようにする
・スピーチに関しては2学期から開始する予定の3分スピーチ(毎回一人指名)に向けて、じっくりと丁寧に取り組む
・スピーチの原稿作成で苦しんでいる生徒に対しては、教科書の例を用いた一定の型を用意し、それを自分の表現したい内容に変えていくという作業から開始させる
・自己評価に関しては、普段の授業で行っていたものとはまた別の観点から取り組ませる。目標設定を明確にさせた上で、実行させて、振り返るという作業を通じて、問題解決能力が身につくよう工夫する





みなさん頑張ってください!!
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Commented at 2010-10-10 04:08 x
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Commented by shun-sensei at 2010-10-10 13:34
コメントありがとうございます。
私は東京アカデミーに通っていました。
学費は確かに高かったですが、河合塾とそんなに変わらなかったと思います。
予備校で得られたのは以下の点です。
1.仲間
このおかげで、困った時も様々な情報も、モチベーションの維持も得られたと思います。
2.効率的な学習
何が出るかだけを教えてもらえるので、その点がとても活きました。
3.早め早めの準備
かなり早い段階から対策をさせられるので、その点もとても良かったと思います。

講師は色々な方がいるので正直当たり外れはありました。

個人的にはアカデミーに対する満足度はかなり高かったです。

参考になれば幸いです。
Commented at 2010-10-10 15:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2010-10-10 23:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by shun-sensei at 2010-10-11 00:37
講師によって講座の進め方は異なるようなので、自分の受けた講師限定になってしまうと思います。
コースに含まれていた面接講座では、一般的な面接における知識から初めて、どのような準備をしていけばいいかの講義が初めにありました。
その後個人面接に関しては、数名を代表で選ばれて、それを実践しながら全体に対してどのような点を注意していくかを解説するスタイルでした。
直前対策講座も同様で、こちらは逆に一日で受講者全員が20分づつ、一対一で行うところを全員が見ているという感じでした。
指導案についても同様に、講義形式で初めは行われ、指導案を提出して添削されるスタイルでした。
過去の先輩方の指導案をもとに、どのような点に気をつけて書くかの指導もありました。
基本的に面接も指導案も論作文も、講師が個人的にボランティアで対策して下さることも多かったです(事務局側は少し困っていましたが・・・。)
講師の方も講義で受講者に対してかなり厳しい指導をしていました。
その講師の指導のもとに、私は受講者の仲間と、自主的に模擬面接や勉強会を繰り返し実施しました。
Commented by shun-sensei at 2010-10-11 00:46
コメントの字数制限のため、読みづらいですね。

中には事務局の方に模擬面接してもらっている人もいました。

面接の様子を録音している人もいました。

謙虚さと徹底的に中教審の答申を読みまくること。

これが面接と論作文対策で一番大切だと個人的には思います。

特に直前対策だけの参加の方や、一時的に来ただけの人を見ていてそのように感じました。

自分はこれだけ経験あるから、とか、自分はここは大丈夫だからという感じで自己流のやり方が抜けないようでした。

私は専門については講座を取っていないので、指導案については2回添削してもらっただけです。
まさにおっしゃる通り教科の違いがあるので、ざっと全体への説明があって、あとは個別対応という感じでした。
Commented at 2010-10-11 01:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by shun-sensei at 2010-10-11 12:27
少しでもお力になれたのなら幸いです。
仕事しながらの対策は大変でしょうが、うまくいくといいですね。
また何かあれば、どうぞ。
Commented at 2010-10-11 14:06 x
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by shun-sensei | 2010-07-13 06:46 | 教員採用試験 | Trackback | Comments(9)