2014年 01月 21日
竹岡先生「英単語の語源による指導法」自分自身語彙力は大きな課題だと感じているので、語源関係の研修は同じ駿台による「語源の研究」に続く2回目です。
「語源の研究」では自分自身の勉強不足もあり、正直消化不良を起こしてしまったのですが、今回は高校生向けの講習を大人向けにアレンジしていたので、多くの知識などを得られました。
この研修で竹岡先生が一番強調していたことが、現在の丸暗記をベースにした語彙指導の問題点です。
毎週50個やら100個やらの単語テストの範囲を決め、単語集で範囲を決めて小テストをする。
そのやり方こそが英語嫌いを生み、また頑張った生徒たちも数日後にはほとんどの単語を忘れてしまっているという点を指摘。
音を使おうと、その音をリズムに乗せようと、コロケーションや例文で覚えさせようと、あるいは文章の中で覚えさせようと、丸暗記は丸暗記。
結局覚えられても忘れるのが早い。
その解決策として提案しているのが、同語源の既知の単語などを用いて、面白く印象深く単語を覚えさせようというやり方です。
またそれを実現した単語集として、講談社より出版されている「ドラゴン英単語」を紹介されていました。
このお話を聞いて、実に心が痛くなりました、
まさに現在センター試験を終え一般入試の準備をしている受験生たちが、この一年間苦しめられた単語。
「単語が覚えられない」「単語を覚えてもすぐに忘れてしまう」「派生語や関連後などまで覚えられない」などの相談を本当に何十回も受けました。
それに対する自分の対応は、「細かく小テストを作ってあげるから」とか「覚える際のコツ」など、あくまで丸暗記の手助け程度。
そこで各単語に対しての細かい解説プリントや解説の講習をやってあげたい!!とは考えていましたが、結局時間確保は難しいだろうという結論に達しました。
実際我々教員に対しては、英検1級レベルの難単語を示し、丸暗記してできますか?と見せられると、とても無理だと感じました。
しかしそれらの単語に同語源の類語などが示されると一気にその未知の単語は身近なものに感じられました。
「語源からの類推は無理」「語源は完璧ではない」から「あくまで覚えたり、思い出すきっかけ」を与えられればいい、とのことでした。
実に納得をさせられる言葉でした。
それなので、研修の一番初めには、ducやpelなどの語源はやりません。だってつまらないから。とまず断言してから始められていました。
面白さを感じられる語源を中心に、時にはダジャレなどを交えてでも、とにかく覚えやすくするために語源を活用することを提案なさっていました。
その基本方針を示しながらも、それからはひたすら各語源の単語を紹介していきました。
全部で32セクションをひたすら解説。
これまで竹岡先生の研修は4回参加しましたが、今回が一番版書も多く、テキストをキチっと解説していました。
脱線や雑談チックなものが一番少ない会でした(笑)。
しかし、それが自分にとってはとても助かる研修内容で、かなりの語彙に対する語源を使った解説法の知識を得られました。
そんなの調べればいいだけ、ではあるのですが、いかんせん日々教材研究に追われる毎日だった自分にとっては宝物となりました。
なお、調べる際にお勧めの辞書や教材も紹介していただき、個人的には今のうちになるべくストックを作っておきたい!という気持ちになる6時間でした。
まだまだ勉強しないといけないことがたくさん、たくさんありますね。