嘘をついていた中学生たちのその後

上記の記事の閲覧が多いようなのでその数年後の状況をお伝えしたいと思います。

それだけ多くの保護者の方々がお子様の嘘で悩まれているということでしょう。

さてあの平気で教師に嘘をついて様々な目の前の問題から逃げていた生徒ですが、現在は立派な高校生になっています。

その段階に至るまでは繰り返しの指導と説諭がもちろんありました。

三者面談も何度行ったことでしょうか。

でもそれ以上に本人との話し合いを重ねました。

その結果中学校3年生の頃からだいぶ嘘はなくなり、現在ではこっちが知りたくもないことを話すようになりました。

決して学業の面では優れませんが、ある程度未来が見通せるレベルになったと思われます。


嘘をつく女の子たちも多くは言わなくなりました。

しかしどの生徒も我々教員との関係が良好です。

良好どころか、かなりこちらを頼ってくるというか甘えてくるような生徒になっていると思います。

逆にそこまで問題はないが、小さな嘘をついていた生徒の方が現在は心配です。

こちらも指導のタイミングを逃した部分はあるかもしれませんが、このような問題はデリケートな問題なので慎重に取り組まなければなりません。

相当な証拠と保護者との信頼関係を結んだ上でないと、それこそ大問題になりかねません。

そのような意味では、こちらが気がついているのですが、きちんと表立って話をすることができていない数名の生徒が現在は大きな問題と感じています。





ところで嘘をついた生徒に対して、みなさんはどのような指導を行いますか?

なぜ嘘はいけないと彼らに納得させますか?

私が伝えるのは大体2種類の話です。



1つ目が自分の人格を傷つけているのだと伝えます。

大きな犯罪は大体は小さな犯罪(例えば落書きなどでしょうか)から始まります。

初めは小さな犯罪を犯すことにドキドキし、心配だったのが一度犯すことでそのハードルは一気に下がります。

そして小さな犯罪を繰り返すと、今度は中くらいの犯罪(万引き、その次に窃盗などでしょうか)に対するハードルが下がります。

それを繰り返し人は大きな犯罪(暴行、殺人など)に対してハードルを下げてしまいます。

子どもはみんな嘘をつきます。

まだ自分を、他者を客観視する能力に欠けているから仕方ないでしょう。

しかし中学生くらいからだんだん自分や他者を客観視するようになり、嘘をつくことで傷つく人がいることが、嘘をつくことがみっともないことだと知るようになります。

このまま嘘をつくことを続けていると、小さな犯罪への自分自身のハードルを下げていってしまいます。

未来の自分がどんなに後悔しても一度下がったハードルはなかなか取り戻せません。

自分が行きたい未来はそんな未来でしょうか?

未来の自分の人格をこれ以上傷つけますか?

小さな嘘を繰り返し大きな嘘をつくようになるのですか。



2つ目は自分の未来を想像してみてください。

嘘をつく人をあなたは信じられますか?

嘘をつく人と合宿などで同じ部屋に泊まれますか?

嘘をつく人と結婚したいと思いますか?

このままだとあなたはその嘘をつく人とになります。

みんなから信頼されず、うわべだけの付き合いで心の奥では軽蔑される。

どんな大人になりたいのですか?



嘘をつくことが犯罪になることもあるよね。

小学生の頃はみんながしていたかわいい嘘も、中学高校で治らないで大人になると犯罪者になってしまうんだよね。



こうやって書きながら冷静に見直してみると脅迫しているような要素が感じられあまり良くない伝え方かもなぁと反省しておりますが、今まで大体の生徒はこのような指導で修正してこれました。


高校2年生になってもまだ治らない子もいます。

その生徒は明らかに成長のスピードが遅いと思われます。

心から伝わったなという手応えがない生徒です。

それは嘘の指導以外からも感じられます。

子どもごとに成長のスピードがあるので、そこは待たなければいけないケースも多いと思います。

自分の子どものことであれば今すぐにでも直さないとと思うのが親としては当然の気持ちかと思いますが、待つことも非常に重要なことです。
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by shun-sensei | 2017-05-20 07:01 | 中高一貫校職場関係 | Trackback | Comments(0)