夏休みに参加した研修の報告です。

河合塾が主催している教員研修プログラム「設問研究(難関国立編)読解設問と英作文対策~」久恒先生に参加してきました。


内容に関しては満足することができました。

今回のこの講座に別名をつけるならば「一橋と東工大英語」と言ってもいいような講座でした。

テキストにはそれぞれの大学の問題と、千葉大学の問題が掲載されていましたが、講演の内容の大部分は上記の2大学の分析や生徒にどのような指導をしているかという内容でした。




それぞれの大学の入試問題分析としてまず語彙レベルの分析を紹介してくださいました。

教科書主要7社に未搭乗の語彙と、有名な単語集に未掲載の単語がどれくらいあるのかを具体的な単語とともに紹介。

またそれを通じて単語集をやったことでどれくらい報われたのか?を語彙に関して紹介してくださいました。

単語集を使用することによる効率的な部分と、不十分な部分を確認することができました。



また、出題される英文の総語数に対する教科書と単語集を合わせたもののカバー率も紹介してくださいました。

本文が分かるためには総語数の95%、スラスラ読めるためには総語数の98%を知っていなければいけないことは有名です

それに対して中学時はニューホライゾンを使用し高校でクラウンを使用しすべての語彙を覚えたと仮定した際、上記2大学の入試問題の総語数に対してどれくらいのカバー率があるのかや未掲載の語は何かを紹介してくださいました。



それをまとめると東工大のほうが語彙レベルはかなり高い。

英文の語彙レベルは高いが、設問は非常に丁寧に作成されており、明確な解答が出せるクリアカットな設問が出題される。

その反面早慶などでは非常にラインが微妙な設問が多く、ネイティブがことごとく間違える問題などがある。

また一橋に関しては設問の語数設定が「?」なことがあり、無理に語数を圧縮する作業や膨らませるなどの部分で苦労することが多いことが紹介されました。




実際の合格者平均の英語の偏差値は一橋のほうがはるかに高く実際どれくらいが目安かも知ることができました。

その理由として東工大の超長文に対しては、年度により難易度の差があることと、もう一題の標準的な長文との時間配分などの作戦立て、そしてポイントをうまく見抜くことで英文全体が読み切れなくても正解にたどり着く賢い生徒を紹介されていました。



また通常の講座でどのような講義をなさっているかを、授業配布プリントを用いて見ることができました。

授業プリントは非常に時間をかけて作成された十分すぎる情報量のものでした。

その上で本文の処理と設問の処理をどう生徒に伝えるかを実際に見ることができました。



最後に一橋の自由英作文に対する対策法も確認することができました。

全体的に予備校ならではの視点で問題を分析してくださっていて、上記2大学に合格させるために必要な英語力を確認することができました。

これまでも東工大や一橋大学の入試問題には目を通していましたが、やはりこの講座を受講して見え方が変わりました。深まりました。

とても参考になる点が多い講座でした。
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by shun-sensei | 2015-09-13 22:12 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)

先日心配をさせるようなことを書いてすみませんでした。

しかしずっと心のどこかでつっかえ、感じていたことでした。

時にはかなりの重症と思ってしまうような症状が出たりすることもあり。

でも改めて書くことで客観的に見てみて良かったと思います。



新学期が始まり生徒が学校に戻ってきました。

そしてその生徒たちと今まで以上にコミュニケーションを取るように心がけました。

そうすると今までのモヤモヤが嘘のように前任校の時のような気持になることができています。



振り返ってみると、業務の多さとプライベートの充実のために何より大切な生徒とのコミュニケーションをおろそかにしていたようです。

確かに業務をすべてきちんとこなしながら生徒とのコミュニケーションを十分に取っていたら相当な勤務時間になってしまっていました。

しかし何より大切なものを削ってしまっていたことに自分自身できちんと気が付くことができていなかったのかもしれません。

何の意味の無いような時間でも共に過ごすことが大切。

何の意味の無いような会話でも付き合って共に時間を過ごすことが大切。




自分がこの仕事を選んだ理由。


まず人が好きだから。人と関わる仕事がしたいという大前提。

その中でも教育という世界の中で、自分のような人生を歩んできた人間の存在意義を感じました。

彼らと触れ合う時間が楽しく、仕事とは思えなかった。

彼らの役に立てる、彼らの成長の手助けができる、そんな自己満足を感じられる喜び。




そんな理由で始めたこの仕事。

日常の業務量に追われてばかりでは仕事のやりがいが感じられなくなって当たり前です。



もっともっと彼らと関わろうと思います。

業務をいかに効率化し、キリ良く切り上げるかは今後も課題です。

プライベートの充実も決して犠牲にしてはいけないものです。

しかし何より彼らとの時間をこれからはもっともっと大切にしたいと思います。




ご心配おかけしました。

目が覚めました。良かったです。

楽しみたいと思います。
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by shun-sensei | 2015-09-08 23:13 | 学校はブラックな職場か | Trackback | Comments(0)

夏休み中に駿台の教員研修に参加してきました。

ドラゴン桜のモデルになったことでも有名な竹岡広信先生の「英作文の指導ー2015年の入試問題を解く!-」です。

テキストは主要な国公立大学と私立大学の英作文関連の問題すべて。

それをすべて先生の教え子たちに解かせた結果を見ながら色々と先生の指導に対するスタンスも語りながら、指導のポイントを語ってくださいます。

分厚いテキストと分厚い生徒の答案を添削したものや生徒の正答率などのデータが配布されます。

忙しかったですが事前に全問題に目を通し、予想される生徒のつまずきポイントなどを考えた上で研修に臨みました。
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さて、指導方法ですがまず一言で言うと定型表現を生徒たちにインプットさせることが必要。

特に動詞と副詞に関しては組み合わせの相性があるので、やみくもに生徒が組み合わせることがないように厳しく徹底的に決まった表現に限定させることが大切。



また、その上で和文英訳の場合は日本文の解釈をきちんとさせることの大切さをおっしゃっていました。

日本文の直訳を作ろうとする生徒に対していかに「伝わる」英文を作らせるか。

日本文の直訳で作られる英文のおかしさを繰り返し述べられていました。




元々の日本文の情報量の少なさも多くの場合あります。

その日本文が使われている背景によって実は様々な解釈が可能になります。

そのような不完全な英作文の出題の問題点も様々な具体例をもとにお話しなさっていました。




その上で先生はやはり実際の生徒の答案を一人ひとり指導することの大切さを強くおっしゃっていました。

その反面、生徒が使用するはずのない使用頻度の低い模範解答を使用した指導の意味のなさを強調していました。

生徒の答案を中心に、いかに彼らから出てくる可能性のある表現に落とし込み、生徒がそのような表現の幅を広げるか。




生徒に指導する際の大切なポイントのもう一つが一貫性のある指導を行うこと。

常に同じスタンスで指導を続けることが何より大切だとおっしゃっていました。

文法の授業ではこの表現とこの表現はイコールと言っておいて、英作文の授業ではこっちは使えるけどこっちは今回は使えないと別のことを言っては生徒も混乱する。

また生徒に示す解答例は一つに絞ること。あれもこれもオッケーでは生徒は間違いなく混乱するそうです。



また日本人の英作文の問題点として以下の3点を述べられていました。

1.漠然しか書かず、きちんと具体例を示さない。

具体化しないで、次々と漠然を羅列する。

2.主観で書く。

作文では客観的に書くことが大切。

あなたの主観には何の説得力もない。

3.言い切る癖がある。

英語では意外に言いきらないのだが、日本人は偏見の塊のような意見でも言い切ってしまう。怖い。

また客観的な英文で突然主語がIになったりすることもある。



ネイティブは4人いれば4人別の意見を言うケースも多い。

自分自身の感覚を磨いて自分が正解を目指すべき。

ネイティブを神のように崇めるのをやめましょう。



また文法の指導方法についても色々と意見を聞くことができました。

4択問題集を使用する問題点や体系的に英文法を指導する問題点を伝えた上で。

実際に使用しながら、その都度必要な事項を指導すること。

また10回くらい指導してやっと生徒が定着することなどを強調なさっていました。



この講座を通じて、2015年度に出題された英作文のほぼすべての問題に目を通すことができました。

また、それに対してどのような指導を行うべきかを考える大きなきっかけを得ることができました。

またそれぞれの問題に対する生徒の答案例と指導する際の様々なデータを得ることもできました。

来年度から始まる予定の高校生の指導方法について色々と考えることが増えました。

文法と英作文の指導をきちんと考え、来年度から指導を始めたいと思います。

楽しみです。
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by shun-sensei | 2015-09-07 21:59 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)