最近大ブームのアクティブラーニング。

書籍も多数発売されています。

このテーマに関する自分の現段階の考えを一度まとめてみようと思います。


まず総論として、生徒たちが積極的に主体的にどんどん英語を学ぶようになっているなら、どんな手法でもそれは大成功であり、見習わなければいけない姿勢だと思います。

言葉を習得させることを目標にする英語の授業にとって、生徒が自ら日々学習に取り組んでくれてくれるなら、これ以上に状況はないくらい素晴らしいと思います。

あとは少しアシストをしてあげるだけで、生徒の英語力は間違いなくぐんぐん伸びていくでしょう。

本校でもそんな状況を目指しながら、あの手この手で生徒に仕掛けをかけ続けています。


書籍の中でどうしても違和感を覚える取り組みも見かけられます。

最終目標が英語の授業を行う、というようなゴールに設定されているケースです。

そんな生徒自身による授業を目指し、一歩ずつ指導を重ねていらっしゃるようです。

実際模擬試験の結果も出ていらっしゃり、生徒たちの生き生きした様子を拝見する機会がありました。

しかし自分は真似したいとは思いませんでした。

どうしても違和感ばかりが残りました。

それはやはり最終活動が英語の授業を行うこと、だからでしょう。


英語の授業はあくまで英語力をつけるための手段だと思います。ゴールではありません。

確かに生徒はそのような活動を通じ、どのようにすれば力がつけられるかについて考え、取り組み、協力し合い学ぶのでしょう。

しかしどうしても自分はその方法に浅さのようなものを感じずにはいられません。


もっともっと深い問題について考える、批判的な視点を身につける、感動する、心を動かされる。

人生に大切なことを学んでいたら気がついたら英語力も身につけていた。

物の見方や異文化理解について深まった。

そんな授業を目指したいと思います。


生徒同士の教え合い、学び合い、など参考になることはいっぱいあります。

ただどうしても違和感を覚えてしまいます。


まずはもっともっと良い授業を作り上げ、生徒の心に火をつけなければ説得力はゼロだと思います。

良い英語の授業を目指して前進あるのみです!!
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by shun-sensei | 2016-10-29 22:20 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)

先日紹介した授業のデザイン方法の続編です。

前回は教科書の単元の最終目標としてアウトプット活動を考えること、そしてそのために徹底的に教科書を読み込む方法を紹介しました。

そこまで決定したら、後はそのゴールに向けてどのように授業を組み立てるかの計画になります。

その時ついつい何時間その単元にかけるか、が先に来てしまう先生が多いように思われますが、それは先に行うことでしょうか?

最終ゴールに向けて何時間の授業が必要かはその単元により異なると思います。

教科書会社が決めたパートごとにと無意識に思い込んでいないでしょうか?

自分自身の授業に合わせて教科書のパートをむしして区切っても良いと思いますし、また非常に多くの時間をかける単元があっても良いと思います。

単元の中にはサラッと大まかな内容をつかむだけの練習に使う単元があっても良いと思いますし、そういう単元とじっくり10時間以上かけて生徒に取り組ませる単元を組み合わせれば定期考査までの範囲としても困らないと思います。

目標は教科書を消化することではありません。

その教科書を使用して生徒にどのような力をつけるかです。

そのような視点で改めて単元全体を眺めてみると良いと思います。



さて、各時間の行うことが決まったら、あとはその時間の目標を実践するための活動を考えることです。

まず初めに挨拶をする先生方からはほとんどだと思いますが、世界的に見るとどうなんでしょう?

自分はそれなので全員で起立してHello everyoneとはやりません。

自然に時間になったら始めます。

その後に初めに帯活動を設定する先生も多いと思います。

帯活動はウォームアップの効果を期待して行います。

英語の雰囲気というか英語を使うことに対する違和感をなくすような感じですかね。

なるべくシンプルで、テンションが上がるようなものであれば何でも良いと思います。

小テストもある意味一種の帯活動でしょうかね。

英語の歌を歌ったり、クイズをしたり、ショートチャットを行ったりする先生が多いでしょうか。

語彙を使用したビンゴなどの活動を行う先生もいますが、自分はあまり語彙を取り出した指導を好かないこともあり行ったことがありません。

さて、授業はイントロ、理解、アウトプットと進むことが多いと思います。

イントロで生徒が本文内容を知りたくなる工夫と必要な語彙を自然と紹介するようにすると良いと思います。

未知語を全て紹介するのではなく、あくまで前後から推測不可能なもので本文理解に必須なものをここでは取り上げると良いでしょう。

また自然にということも大切で、単語だけここで取り出して解説してしまっては台無しです。

本文内容の紹介の中で自然と使いながら、前後から、あるいはビジュアルで理解させます。

また本文内容の紹介ですが、実際に書かれたことは最小限に押さえたいと個人的には思います。

この後のリーディングやリスニングで実際に自分で理解することで読む力や聞く力を鍛えます。

そのためにも、事前に本文をほとんど紹介するようなオーラルイントロダクションは避けたほうが良いでしょう。

また、なんでも必ず最初に聞かせたがる先生も多いと思いますが、書き言葉は読む形式で行うべきだと思います。

その英文が実際にどのような物を想定しているかに合わせた活動を選ぶべきだと思います。

あの何でも初めに聞かせる授業スタイルはどのような目標を設定しているのでしょうかね。



そうすると一部の対話文やインタビュー記事以外のほとんどの英文は読む活動で生徒は取り組むことになります。

その際、リーディングポイントを示してあげると、生徒の本文理解の助けになったり、また入試で読んで答える力を身につけさせることができます。

実際の場面でも人が文章を読む時は何か読み取りたいポイントがあると思うので、そのような意味でも設定することは不自然ではないでしょう。

ただ、時にはリーディングポイントを示さずに読ませて、要約せよという課題もあって良いと思います。



リーディングポイントを示してよませたあとには内容理解へと移ります。

ここでも内容理解前に必ず聞かせたがる先生が多いように思います。

確かに読んで分からなかった英文が聞くことで切れ目などが明確になり理解できることもあるのでしょう。

ただ自分はその時間があれば音読に回したいと思ってしまうため、いつもすぐに内容理解に入ってしまいます。




さて内容理解の方法ですがこれまた別の記事でまた書きたいと思います。



内容理解が終わったらいよいよ音読です。

語彙の発音、英文の音読をできる限りたくさん行います。

教師にリピートして、音声にかぶせるようにして、自分のペースで、リードアンドルックアップなどせいとがきょうかしょほんぶんをインテイクできるように音読を徹底的に行います。

この音読を一種のアウトプットととらえるかどうかは色々な意見があるようですね。

音読後に何かアウトプットをさらにできると最高なのですが、なかなか時間的にきついのではないでしょうか。

次回の授業までに本文のリテリングなどを課すことも良いと思いますし、中学生であればもう1時間を完全にアウトプットに充てるのも良いと思います。

このようにして1時間の授業をデザインしています。


肝心の本文の内容理解ですが、また次回以降に書きたいと思います。

英語で行う英語の授業の肝でもある内容理解です。


それではまた。
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by shun-sensei | 2016-10-22 10:35 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)

先週に引き続きNew Treasure研究会に参加した報告を残したいと思います。

2人目の発表者は、埼玉県の私立進学校である西武学園文理中学高等学校の浜田真先生でした。

先生からは外向きの発表というより、本当の改革に取り組んだ裏話を聞かせていただいたようで、大変な取り組みにチャレンジされたのだということがひしひしと伝わってきました。

先生自身はこの取り組みの前まではパワポなどを使用されたことがなかったようで、そのような方にもわかりやすいように1つ1つアニメーションの種類まで含めて紹介していただけました。

元々は高い志や強い思いからというよりは現実的な必要性に迫られ今回の指導方法が確立されたそうです。

その現実的な必要性というのが、系列の小学校から内部進学してくる生徒たちが小学校で英語をある一定レベルまで学んで入学してくるからというものだったそうです。

またその時ちょうど教頭先生が英語の教員だったということもあり、英語か9名が一致団結して新たな英語の授業に取り組む決意をされたそうです。

授業で使用するスライドも、授業に持参する7つ道具も全て共通にし、誰がいつ休んでも誰かが代わりにできるような体制にされたそうです。

授業の中身として1つ紹介されたのが本文導入アニメーション。

本文を理解するのに、パワーポイントにあれこれ画像を貼り付けアニメーションをつけて登場するようにし、英語を日本語に置き換えることなく理解させるようにされているそうです。

これをそのままストーリーリテリングにも使用されているとのことで、それは徹底的に画像などで理解させようとされていて素晴らしかったです。

ただ所々無茶なスライドもたくさんあり、一辺倒の難しさを実感しました。

ただ、大まかな理解のさせ方は自分と似ているなとも思いました。

また様々な音読のバリエーションも紹介され、やはり盛り上がるだけの音読が多く、効果に関しては正直どうなのかなぁと思いました。

先生としては生徒が大きな声を出すようになった、楽しんで音読しているということで満足されているようでした。

次のステップとしては効果について検証し、盛り上がりと効果のバランスを考えることでしょうか。

それ以外にも予定表を完璧にして生徒に渡すことや定期考査のせつもんごとの正解をどのようにデータ化するかなども紹介されていました。

また考査にはOpen Endedな設問を出すことで出題も採点も楽しくなることなど、基本的なことが紹介されていて、自分自身の指導方法を改めて客観視する機会になりました。




その後にオンライン英会話の実演が担当者より紹介され、実際のNew Treasureを使用したオンライン英会話という面白い取り組みが紹介されました。

なかなか学校ではまかないきれない部分を民間のサービスを利用するという発想で面白いですね。



最後には立命館宇治中学校高等学校の熊谷向祐先生の発表が行われました。

こちらは最近z会が業務提携したEdmodoを使用した授業の取組で、今回の研究会で1番の発見だったかもしれません。

Edmodoは学校と生徒、保護者がつながるための一種のsnsで、生徒の家庭学習の管理に使用できる便利なツールでした。

具体的には、教材の配布や提出、アンケートなどが行え、生徒同士のコミュニケーションはなく、教員vs生徒で行います。

保護者はそれをただ見ているだけですが、どのような課題が出されているかなどを見ることができます。

ある一定以下の容量であれば動画や音声ファイルなどのやり取りができるのも大きなメリットです。

生徒の使用する機種によらず、Officeなどがオンライン上で使用できるのも良いですね。

熊谷先生からは実際にどのように使用されているかの紹介をしていただき、それは真似したいものばかりでした。

例えばですが、生徒の発表を撮影したものを生徒一人一人に送信することで生徒に適切なフィードバックを行うことができます。

授業に関連したWebサイトや動画を紹介し、家庭学習として見るように指示をすることができます。

それ以外に長期休業中の課題を毎週配信し、一気に最後にまとめて行うのではなく、定期的に学習を行うような指導をされていました。

生徒の良い作品を紹介したり、モチベーションを上げるためのブログを書いたり、復習動画を配信したり。

実際にこの夏休みには映画のワンシーンを聞き取ろうという課題や、アメリカンジョークを楽しもう、4コマ漫画を作ろうや日記を書こうという課題を毎週配信出題されたそうです。

現在の大きな課題が、教員の負担軽減のためにあるはずのICTで負担が大幅に増えてしまったことだそうです。

ただ確実に生徒の英語に取り組む姿勢も良くなっているようで先生も楽しそうに取り組まれていました。

先生方が最後に紹介されていた言葉です。

ICTを使って、効率的、創造的、自発的な学習を促したい。もっと英語を好きになって欲しい。もっと英語ができるようになって欲しい。

自分自身も常に考えたいなと思わされる言葉でした。



同じ中高一貫校での取り組みとして色々と学ぶことが多い研究会となりました。

今回学んだことを活かし、これからの残りの2年半を駆け抜けたいと思います。
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by shun-sensei | 2016-10-15 14:56 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)

3つの学校での英語指導の状況を知ることができるとのことでZ会New Treasure研究会に参加をしてきました。

それぞれの先生が様々な工夫を行い、生徒の英語力の育成のためにたくさんの時間を費やしていました。

ただその方向性に関して自分から見るとどうなんだろうと思うことが何点かありましたので今回は良い点を中心に疑問も紹介したい思います。


まず1番初めが都内私立女子校の十文字中学高等学校、高瀬聡伸先生による発表でした。

ICTの使用が素晴らしく、スライドの作り込みから成績管理のファイルまでとにかく圧巻という感じ。

完全なるプロ仕様で驚かされました。

そのデータなども惜しみなく提供しており、この度New Treasureデジタル教科書の無料版の開発責任者と有料版の執筆協力をされたとのこと。

その他にも研究会の中心メンバーとして活躍されており、日本の英語教育のために取り組まれている姿勢が素晴らしいと思いました。

講演の中では実際の授業例を実践してくださったり、授業スタイルに関して紹介がありました。

また実際の授業の映像も一部見させていただき、テンポ良く英語で進む授業がとても良い印象でした。

せっかくなので色々な学会で授業発表などをされたらいいのになぁと思いました。


自分自身が感じた違和感は、英語で行う授業に関してのスタンスを紹介された時です。

どのような教材でどのような活動であればオールイングリッシュで行いやすいか、行いにくいかという紹介のグラフと共に、「できる部分はなるべく英語で」「できない部分は無理せず日本語で」と紹介されていました。

無理して英語だけで行うと「生徒も教師もできることが減り、できないことが増える」からだそうです。

大まかなスタンスは全く一緒です、無理せず日本語も使用して良いと思います。

ただ気になったのが、既存の英語の授業にとらわれすぎていないか、という点です。

既存の英語の授業をベースに英語で行えるところを英語で行う、というスタンスだなぁと思いました。

それなので、その後に紹介したクラスルームイングリッシュなどは正直どうでも良い点で、ポイントが少しずれているなと感じてしまいました。

指示出しや相槌、アドバイスなどの定型表現を使用することではなく、英語で本文内容を英語のまま理解させる、という感覚はないようでした。

実際、はっきりは聞けませんでしたが、生徒は予習として全文を和訳してきていて、それを日本語で解説する時間を授業内で設けているそうです。

会場からは、「私はどうしても和訳に20分はかかってしまうのですが、どうやったら10分ですむのですか?」という質問が出る始末です。

何で中学段階でまで本文の和訳をする必要があるのでしょう。
何であの程度の英文を日本語に置き換えて解説をするのでしょう。

英語で英語の授業を行うことが目的になっていなければ良いのですが・・・。

使用している教科書は検定外の物で自分は詳しくは見たことがないので、細かくは分かりません。

デジタルフラッシュカードは英語と日本語が同時に書かれたスタイルのものでした。

生徒は単語を日本語に置き換えるようになるでしょうね、それが目的ならそれで良いと思います。

エクセルで作成しているのが珍しく、また便利そうだったので取り入れたいと思います。

英問英答を行う際に、英問を教師が読み上げた後に生徒にリピートさせていましたがその目的な何でしょうか?

夏の神田外語大の研修の時と同じような疑問がいくつか生じましたが、生徒の生き生きした様子が見られ、細かい点で自分とのスタンスに差があるくらいかなぁと思いました。

また何よりICTの技術というか知識が素晴らしく、同僚にいたら本当に助かるだろうなぁと思いました。

自分は一時期パワーポイントなどを作りこんでいた時期があったのですが、肝心の教材研究とのバランスを考えて最近は最低限のものにしています。

そのような点からも改めて凄い作り込まれたスライドの素晴らしさと真似できないなぁという思いが重なる1日となりました。

次回はこの研究会で発表された他の2名の感想を書きたいと思います。

同じ中高一貫校で指導をしている先生方からはやはり得られることが多いなと実感させられる会となりました。
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by shun-sensei | 2016-10-10 18:00 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)

最近比較的初心者の授業を幾つか参観することがありました。

それぞれの先生が一生懸命授業をされていましたが、その後の検討会での質問に対する答えを聞いていると考えさせられることがいくつかありました。

1つ1つの活動にどのような狙いがあるのかを明確にすることの大切さ。

その際、教科書を開いて行うか閉じて行うか、ライティングでやらせるかスピーキングでやらせるか、個人てやらせるかペアでやらせるかグループでやらせるか、立ってやるか座ってやるか、見本はどの程度見せどの程度口出しするか・・・。

あげるとキリがありませんが、それらの1つ1つの工夫次第で活動がうまくいくか失敗するか、その活動で生徒が成長するかどうかが大きく変わることも多いです。

だからこそ、自分の授業を見てもらうことで自分の気がつかない視点から自分の授業を見つめ直せます。

人の授業を見ることで様々な視点を自分の中で身につけられます。

その視点を広げることで、授業内の活動の意味を考え、生徒にとって最大限の効果が引き出すような活動を設定することができるようになると思います。

授業研究系の研究会や学会にはそのような意味での授業力をつける大きなチャンスがあるのでしょう。



さて、それらの研究会で改めて教科書を用いた授業の作り方みたいなものをまとめ直してみようと思いました。

特に英語で英語の授業をどのように行うかを迷っている若手の先生が参考にしてくれたらと思います。

また東京都の教員採用試験における単元別指導案の作成にも役立つと思いますので参考にしてもらえたら嬉しいです。



まず、教科書のある単元を読んだら徹底的に繰り返し読んでみてください。

様々な背景知識も調べると良いでしょう。

また、文の裏に隠された事実、疑問などがあったら必ずメモをしましょう。

きっと生徒にも考えさせると面白い発問が色々と隠されていると思います。

例えばある研究会では生徒にも考えさせるような推論発問を大切にしていると発表された先生はおっしゃっていました。

その姿勢には大賛成なのですが、その先生自身の教科書の読みの浅さがとても気になりました。

ある一文が非常に大きな意味を持ち、その一文の本当の意味を教員が見落としてしまっていました。

結果的に生徒は深い読みをする機会を失い、非常に表面的な内容について考えるにとどまっていました。

ある生徒がその事実に気がつき授業内で発言するのですが、それは面白い意見ですね、とそのままスルーしてしまいました。

このように教師が教科書を読み込む際、ただ表面的な内容を読むのでなく、また文構造や文法ポイントばかり考えて読むのではなく、内容面での奥深い読みを心がけてみてください。

私も2〜3年前まではまったくできていませんでした。

いつも文法や構文、語彙のポイントばかり考えながら教科書を読んでいました。

表面上の字面から読み取れる以上の読解は不要と信じていました。

だから教科書ってつまらないなぁといつもボヤいていました。

教員の教材研究の深さで教科書はつまらないお話にも生徒の思考と知的好奇心を刺激する作品にも大変身します。




そして次に各時の授業を考える前に単元の指導計画を考えます。

最後にどのようなアウトプット活動を行うか。

あるいはこの単元を終えたらどんなことができるようになっていてほしいか。

英語は実技教科で総合的な力が重要となるため、中々1単元だけでは大きな実力の変化は想像できないと思います。

ただ、アウトプット活動としてこんなことを最後にできるようにさせたいというイメージを持ち教材をもう一度読んでみると良いでしょう。

アウトプット活動にはどのようなものがあるでしょうか?

よく見かけるのが、サマリーをスピーキングで行ったりリテリングやリプロダクションを行うというものです。

それを少しオーセンティックにしたものとしては、登場人物になりきって、とか、小さな子どもに説明するとして、などの状況設定をするものも見かけます。

この活動自体はとても有効な場合がありますが、いつもこのような活動では生徒も飽きますし、必ずしもベストではないことも多いと思います。

そこでアウトプット活動のレパートリーをもっておくと様々な面白いアウトプットも思いつくことでしょう。


例えば、説明文を対話文にするパターン。

人の一生を紹介するような本文の場合、本人にインタビューしたとしてそのインタビューのやり取りを書かせるライティングのアウトプットや、それを原稿にしてスキットで行なわせるアウトプット、あるいは教員がインタビュアーになりきって即興的に答えさせるようなアウトプットも考えられます。

このようにコミュニケーション場面をなるべく自然な形で、そして教科書本文を活用させるような工夫をしてアウトプットをさせるようにできます。


あるいはノンフィクションのお話のような場合は、ニュースの特番のレポーターになりきってそのお話を視聴者に伝えるというアウトプットが考えられます。

プレゼンテーションソフトを利用して画像などを使ってリポートすることも考えられます。

雑誌の記者になりきってリポートを書くということも考えられますが、元々の本文がそのような形式なので教科書を開いた状態では少し生徒にはやりにくい活動となるでしょう。


評論文では、異なる具体例を調べて本文を少し書き換えるアウトプット活動が考えられます。

あるいは商品を売り込むプレゼントーションを行う、などのアウトプットが考えられます。

その内容に関連した動画を見せて関係者に手紙を書く、というようなアウトプット活動も考えられるでしょう。

あるいは関連した別のグラフやデータを与え、その考察をエッセイという形で書くことも考えられます。



教科書の題材により、本当多種多様なアウトプット活動が考えられます。

それがライティングなのかスピーキングで準備したものなのか即興的なスピーキングなのか。

どのようなオーセンティックな設定をしてあげられるか、またその設定がどのようにいきるのか。

対話形式なのかモノローグなのか。

どの程度準備期間を与えるか、また教科書本文をどのように生かすか。

その活動をすることで教科書がどのように生きるのか、単なる内容つながりの全く異なる英文をアウトプットさせる活動は非常にレベルの高い活動というか、すでにある程度の英語力を前提とした活動になるでしょう。

1つ1つの要素を考え、単元の大きな最後のアウトプットを決めてください。

そのアウトプット活動に向けて何時間の授業を確保し、どのように分担するかを考えます。



今日は単元の最終目標のアウトプット活動について確認しました。

単元末のアウトプット活動がさだまることで1時間1時間の授業の目標が変わってくると思います。

どの程度教科書をインテイクさせるか、どのような推論発問を投げかけるか、どの程度背景知識を紹介するかも変わってくるでしょう。

全ての授業はこのような単元の最終ゴールを設定することでまず始まります。

そして贅沢を言えば、なるべく時間のある長期休業中などにある程度の各単元の最終ゴールを考えておきたいところです。

ある程度のレパートリーが欲しいですし、偏りすぎないためにも事前に色々と考えておきたいものです。

次回は、単元のアウトプットが決定した後の授業デザインについて書きたいと思います。

英語で英語の授業を行いながら、(いわゆるオールイングリッシュ?)生徒に受験でも通用する英語力をつけさせる。

そのために自分が実践している授業デザインの方法、何か新しいアイデアなどがあれば教えていただけたらと思います。
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by shun-sensei | 2016-10-01 16:11 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)