いよいよ授業デザイン振り返りの最終回です。

年間の指導を考え、単元ごとの目標を設定する、特に最後の単元のゴールであるアウトプット活動を主軸に考える。

その上で単元内での授業の計画を各時間の目標を考えながら決めることを前回までに紹介しました。

今回はいよいよ1時間の授業と、内容理解をどのようにさせるかについて書きたいと思います。

特にこの内容理解は難しいようで、英語で授業を行なっていると発表されている先生であってもほとんどの方が日本語で解説を行ってしまっています。

また語義なども日本語に置き換え、行ったり来たりを当たり前のように行います。

個人的な意見ですがそれでは発信できる英語力はなかなか身につかないと思います。

即興的に発話できるような英語力は不可能に近いと思います。

また英語を読むスピードも落ちますし、ライティングにおいても、日本語からの置き換えによる違和感のある英文が完成することになると思います。


基本的に英語は英語のまま内容理解をさせることを目指すべきです。

全てとは言いません、無理は禁物です。でもできるだけ目指すべきだと思います。


それではどのようにそれを実行するのか。



まず、名詞に関してはほとんどがビジュアルを使って理解させることができます。

また、動詞や抽象的な名詞などは、語義を説明することも可能ですし、より簡単な単語にパラフレーズすることも可能です。

多彩な使用例から推測を生徒にさせることもできます。

少ないですがジェスチャーなどで理解さえることが可能なこともあります。


どれも遠回りで時間がかかるので、日本語で言っちゃえばいいじゃんと思われると思います。

しかし、日本語に置き換える癖が身についてしまうと先ほど書いた弊害がどうしても生じます。

多少時間が多くかかろうとも、理解が中途半端になってしまうリスクを冒してでも、英語はそのまま理解させるメリットは本当に大きいです。


また、上記の内容理解は主に生徒とのQAのインタラクションを通じて行います。

一方的に教師が説明していては、生徒はすぐに聞く気が失せてしまいます。

また一辺倒な方法では生徒は飽きてしまうので、ここでバリエーションを豊かに組み合わせることが大切になります。


また、細かい構文についてや、単語の説明、文法事項などは内容理解中はしない方が良いと思います。

あくまで内容を理解させることに集中するべきです。


そして、簡単なアウトプット(ロールプレイ、モノローグをダイアログに変換、など)で内容理解の確認もした方が良いでしょう。



深い読みや深い思考を促すのであれば、改めて日本語で問うたり、日本語で話し合わせて良いと思います。

どうしても本文を解説したい先生はまた別の時にプリントなどを使用して時間短縮して解説することもあって良いと思います。

ただ、英語で英文を内容理解させるときは、日本語を介さないで英語のままで理解する。

それを繰り返し音読し、自分の言葉としてインテイクさせる。

アウトプットさせることで、その表現たちを定着させていく。

この過程は徹底して行いたいものです。




以上3回にわたり、現在の自分の考える教科書を使用した単元のデザイン方法をまとめてみました。


授業は先生の工夫1つで本当に大きく変わります。

先生のこだわりを積み重ねることで生徒の身につける力が本当に変わります。

生徒にとっては一生に一回しか教わらないかもしれないその単元です。

その大きな責任が我々教師には与えられています。

とことん授業づくりにこだわり、指導技術を身につけ、生徒が前向きに取り組めるような授業作りを常に考えて改善していってください。

自分もまだまだ改善点だらけなので、映像にとって公開したり、様々な先生にご指導いただく機会をいただいています。

みんなで日本の英語教育を改善していきましょう〜。
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by shun-sensei | 2016-11-12 10:49 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)

基本的にテレビを見る時間は全くない最近のshunsenseiですが、一日中お留守番のお友達はドラマが大好き。

そんな中でも最近ハマっているのが天海祐希が三ツ星chef役を務めるドラマです。

じっくりとは見ていないので間違いがあったらごめんなさいですが、オーナーから店を追い出されるために食中毒を起こしたことにされたchef。

どこも再就職先が見つからずたどり着いたのが給食の調理でした。

初めは上手くいかないchefですがすぐに生徒や保護者たちの舌をつかみます。

ここで成功をすることで再び再就職を目指すことが彼女のモチベーション。

また料理人のプライドとして、自分の料理を最高に美味いと言わせることに全力を注ぎます。


朝は数時間早く出勤し、切り方などに徹底的にこだわり1人で全員分の仕込みを行います。

レシピを作成するために、仕事後に自宅で何回も試作を重ね、自腹で購入した材料を使ってとことん試します。

静岡県の農家に直接かけあい、普通は一個300円するトマトの熟しすぎたものを格安で仕入れ、給食の予算内で最高のナポリタンを作りました。

いよいよ再就職先へと向かおうという時に、給食の偉いおじさんとの会話を見て考えさせられました。


以下一部台詞の概要と解説。(直接引用はマズイと思い概要だけまとめました。)
若い新人「結局自分のプライドのためだけにやってて子供たちのことなんて考えていないんだ」
chef「それは私の仕事じゃない」
「みなさん、勉強になったでしょ。これからは参考にしてもいいよ」
偉いおじさん「できるわけない」
chef「なんで?」
偉いおじさん「あんな毎朝何時間も仕込みは無理」
chef「やればいいじゃん」
偉いおじさん「みんな生活がある。限られた条件の中で、やれることやっていくしかない。」
chef「そうやって納得させてんのね」
偉いおじさん「ここは三つ星じゃなく給食」
chef「三つ星も給食も客に喜んでもらうために作る。そのためなら何でもするのが料理人としてのプライドでは。」

以上引用終わり。


大雑把にまとめました、詳しくはドラマを見てみてください。



何でか教員の仕事と色々とかぶせて見てしまいました。

生徒のためなら何でもするのが教師の仕事。

でも本当に何でもするのでしょうか?当然その人その人のやれる限界があります。キャパシティがあります。

その人にもプライベートがあります。

プライベートを限りなくゼロにして働いている人もたくさんいますが、それが理想の教師でしょうか?



このchefは独身でした。家族ができても同じことをするのでしょうか?

このchefは静岡までの交通費や様々な自腹の材料費に明らかに給食の料理人としての収支はおかしくなっていました。これが理想の給食料理人でしょうか?



我々が生徒のため、と行なっていること。それのどれくらいの割合が実際は自己満足なのだろうか。



プライベートががっつり忙しくなり、猛烈な仕事集団の中に身を置き、随分初期の頃と働き方が変わってきたshunsensei。

このドラマを見ながら過去の自分の考え方や言動を反省しました。



教員だろうがなんだろうが、人間らしくプライベートも充実させられるような職場を作っていかなければいけない。

できる範囲の中で生徒のためになるできることは何でもする。

そんな風にこの仕事に対する見方が変わってきました。

そう考えると自分の今の生活はやはりよろしくない・・・。

何とか週に一度の休暇を取る生活。

毎日の帰宅時間、家族と過ごす時間。

働き盛りの年齢で吸収できることは1つでも多く吸収し、またやらせてもらえる大きな仕事は1つでも多く経験することも大切。

でも一生で一度の大切な宝物の成長をきちんと共に味わいたい。



自分の目指す働き方。

それを改めて考え、見つめ直し、生き方を選択していこう。

毎日家族が楽しく、自分も笑顔で居られる生活でなければ何のための仕事かも分からない。

そんなことまで考えさせられるドラマでした。

木曜22時からフジテレビで放送されています。

オススメのドラマです。
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by shun-sensei | 2016-11-05 11:41 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)