文科省から悉皆研修とされている英語教育推進リーダー研修。


技能別の研修を紹介し、良い点と課題を毎回まとめています(課題はほぼ毎回おなじものですが・・・)。


ところで色々な先生から聞こえてくるのがこの研修の中身自体についての不満の声です。


あのような授業では生徒に力がつくわけがない、どのように大学受験を突破させる力をつけるのか、などです。


今まで書いてきた通り、私は研修の中身や指導方法に関しては一部大賛成の部分もあり、そこに関しては他の先生方とは意見が異なります。


ただやはりその伝え方が原因で真の研修の意味が伝わっていなくて残念だなという思いが強まるばかりです。



今回は語彙指導がテーマです。


1単位分のみでしたので、若干消化不良感はありますが確認をしたいと思います。


研修の導入は自分たち自身が語彙を覚えるのにどのような方法を行っているかをペアで話し合いました。


個人的には語彙を取り出して覚えようとしても覚えられない経験ばかりなので、やはり生きた英文で実際に使用されているのを何回も出会う以外の方法はないのかなと思っ

ています。



今回の研修では実際にいくつかの語彙アクティビティを行い、それぞれを体験し、生徒の気持ちを理解することも目的の一つのようです。


英単語、それぞれの発音記号と日本語の意味、そして例文をそれぞれ2つずつ紹介した8枚のスライドを見ました。



まず一つ目のアクティビティは書いて覚えるです。


一定時間与えられ、書いて覚えようとしてみましたが、それはまぁ覚えられませんでした。


脳みそが固まりつつある年齢の教員集団、皆さん苦しんでいるようでした。


続けて、それをグルーピングしてみました。


ポジティブな意味の単語、ネガティブな意味の単語、そしてニュートラルな意味の単語の3種類に分けることで若干ですが、語彙が入ってきやすくなりましたが、やはりお

じさんにとってはそれでもまだまだ覚えきれません。


続けてビジュアル化するという課題で、実際にその単語が使用された状況をイメージし、絵で描いてみました。


絵自体から意味はすぐにつながるのですが、やはり単語は入ってきませんでした。


また自分は個性的な絵を描くので、ペアの人は自分の絵を理解することが大変なようでした。


続けてマインドマッピング。関連する語をどんどん書いて繋げていきます。


個人的には論外な方法で何の意味も感じられませんでした。


続けて、それを使用した例文を考えて書いてみました。


これは生徒に課すとフィードバックが大変だなと思われましたが、教員としては辞書やネット検索も用いれば有効な手段に感じられました。


生徒も同様の辞書検索ができるようになると良いのでしょうね。


最後には今回登場した複数の語を使用した短めのお話を書くという課題が与えられました。


この研修では語彙を覚えることの難しさを実際に体験し、生徒に今後課すべき課題について考察をすることができました。




個人的にはやはり語彙を取り出して指導することに反対だなと思いました。


学ばせたい語彙は何度も出会わせてあげるのが我々の仕事かなと思いました。


そしてその出会うというのも生きた英文の中で出会わせることが大切だと思います。


そのためにも生徒が能動的に読みたくなるようなリーディング素材と課題を準備してあげることが大切になります。


生徒自身の中で整理整頓させるために語彙集を持たせることも良いと思いますが、それを語彙だけ取り出してテストなどを行うことには反対です。


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# by shun-sensei | 2017-03-25 09:31 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)

文法指導を英語でどのように行うか。

今回もここ数回に引き続き、文科省の英語教育推進リーダー還元研修のリポートをしたいと思います。

今回は2単位をかけて、英語で行う授業において文法指導をどのように行うかを考察しました。

まず始めの1時間はいつものように体験から。

まず録音された音声を聞き、その後の展開を予想します。

録音された音声はペアで行われたもので、その日奥さんが自宅にいなくて当日は1人で夜を過ごすはずが、終電近くで帰ったものの会社に鍵を忘れて来てしまい、ホテルも空いていなくて野宿するしかないって思ったという会話。

2回目のリスニングでは、内容が聞き取れたらチェックをつけていくという方法で、読み上げられた内容を確認しました。

3回目はスクリプトを見ながら聞くというもので、徐々にヒントが多くなっていきます。

その後地図を見ながら何が起きたのかをペアで英語で説明し合います。

ここまでで準備は完了、いよいよ文法的な指導に入ります。


時系列にまとめられた表にまとめていきます。

ここで自分のパートナーだった教員は情報をきちんと聞き取れていなくて、間違えていました。

今回の文法のターゲットは気がつく方は気がついたでしょうが過去完了形と過去形です。

読まれたスクリプトの中でそれぞれ過去形と過去完了形を使用した英文を取り出し、文法的に整理します。

その後は先ほどの時系列の表を用いて、それぞれ過去形か過去完了形どちらを使っていたかを確認し、どちらの時制をより多く使うか、今回のなぜ過去完了形を使っていたと思うか問いかけます。

その後過去完了形を使っていなかったらどんな話し方になるかと問いかけ(オチが先に言われてしまいつまらない)、過去完了形の大過去の仕様の意義を理解させます。



その後定着に向けたアクティビティとして、全て時系列順に書かれた別のお話の一箇所を過去完了形に変え、その文を最後に持ってくることで話を興味深くするという練習を行いました。

書き終わったら実際にそのお話をパートナーに伝えます。

パートナー同士が異なるお話になっていて、実際のコミュニケーションを意識した活動となっています。

最後には自分で1つの過去完了形を使用したお話を創作します。



2時間目には前時の体験した授業の分析へと移ります。

まず読まれた文の文脈の内容と意義について確認しました。

文脈があることで、いつどうして過去完了形が使われるかを理解させることができます。

形に注目した表で本文を取り出したケースと時系列順にまとめた表の形に注目する作業を比べて、前者はそれぞれの形式に注目させ、後者はそれに気がつかせることが狙いでした。

また過去完了形は習うと使いすぎる生徒が多いことから、それを避けるために今回のような過去完了形の仕様場面を意識させることが有効とのことでした。


またその後の定着活動においても、ただ機械的な操作を行うのではなく、きちんと意味を理解し必要性を意識させながら生徒に過去完了形を使う練習をさせています。

また、生徒の誤りを机間巡視しながら訂正するという視点でも、スピーキングよりもライてくングでこの活動をさせた意味がわかります。


最後の自由に書かせる形式は実際のコミュニケーション場面で使用するという狙いにおいて重要な意義があります。

たとえ生徒が誤りを犯していても、すぐにそれを訂正することで生徒のやる気を失わせたり活動の妨げとなります。
複数のペアが実施したのちに典型的なミスの修正の練習として別の活動をさせることが考えられます。

その後、別のペアに自分のストーリーを伝えるなどという活動を行うことも考えられます。



さて、分析後その他の例として原形不定詞の指導方法についても少し確認を行いました。

こちらでも同様にmake letの使い分けを意味のある文脈から読み取らせると同時に、語順、形などについて正しく使えるような活動をいくつか確認しました。

詳しくは今回は省略しますが、この活動を1時間かけて行えば定着はするだろうなぁと思わされるものでした。


さて、最後には文法指導の3つのポイントが紹介されました。

1.1度の授業につき、1つの文法項目に絞って指導を行うこと
2.その文法事項が正しく使えるようになるには、という視点をもつこと
3.様々な関連のない短文よりも、1つの意味のある文脈を使用するようにすること

の3つでした。



中学校での文法指導が自分の中での文法指導への考え方を大きく変えました。

今回のセッションではその中学校で使用していた方法をいくつか含んだ文法を定着させるための授業事例になっていたと思います。

現在高校一年生の文法指導を行っていて、やはり明示的な解説ドリル型の文法指導の難しさを実感しています。

週に1時間、合計45分×30回弱という時間制限と全範囲を一旦網羅するという狙いから考えるとそれなりの意味があったかとも思いますが、しかし定着度などを考えるとかなり厳しい状態です。

授業で暑かった問題をそのまま定期試験で出題しても不正解者が続出するのは大問題かと思われます。

課題は中学時代よりはるかに広く扱わなければいけない文法事項をどのように精査するか。

そして決して使用頻度が高くない文法事項をどのような文脈で使用させるか。

最後には覚えなければいけない事項の山をどのように扱うか、の3点だと思います。



この3つの課題が原因でほとんどの高校教員が英文法を解説ドリル型で指導せざるを得ないのだと思います。

改めて解説ドリル型の効果の薄さを確認し、次年度の英語表現ではじっくりと1つ1つの文法事項を定着しながら表現活動する、という形式にしていきたいと思っています。

授業案の準備が間に合うか、果たして次年度も自分がその授業を持てるかなどの課題はありますが、このインタビューから得た指導のヒントを生かした指導を行いたいと思います。



最後にはこの研修の分析も英語で全てが行われました。

せっかくの良い研修内容も無理に全てを英語で進めたことにより、きちんと意図を理解せずに帰る受講者が大勢いたそうです。

難しい指導方法についての議論だからこそ日本語で行い、参加者が納得し切るような研修にできていなかったのが本当にもったいないなという印象でした。

研修の狙いを考えた時、英語で通す意味などないはずです。

狙いを十分に意識しない授業の典型例のような研修になってしまったのが残念でなりません。
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# by shun-sensei | 2017-03-18 09:40 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)

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食べて来ました。

元祖らしいデニーズのカレーハンバーグドリア。

結論から言うとめっちゃうまかったです。

まずカレーがうまい。

そこそこスパイシーで濃厚で美味しいです。

焼かれたチーズも美味しいです。

そしてハンバーグはデニーズならではのジューシーさ。

あまりの肉汁に、キラキラしていました。

ちょっとだけ気になったのが少し脂っぽかったことでしょうか。

でもペロリと食べられました。

ドリアのご飯は白米でした。
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お試しください!!

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# by shun-sensei | 2017-03-11 17:20 | グルメ | Trackback | Comments(0)

ライティングの指導例と注意すべき事項について今回は報告したいと思います。

今回も始めは体験から開始しました。

今回のアクティビティはブログを書いてみようというもの。

まずウォームアップとしてブログを書いていますか?読んだことがありますか?あるのであればそれは誰のですか?という問いかけがされました。

その後の例として1つのブログ記事を読み、それを時系列にまとめる作業を行いました。

続けて自分自身の今週1週間とこの週末、そして来週について同様の表にまとめ、例のようなブログ記事を書いてみることになりました。


その下書きを添削する際にも用いられる記号類を紹介してくださいました
例えば単数複数であればpluralからplと書く、時制であればtenseのT、動詞の形であればverb formのvf、語順であればword orderでwo、何かが欠けているときは^、不必要な語は/、など10種類の訂正記号が紹介されました。

その修正を通じて指導を行い、清書へと指導は向かっていきます。


最後には清書を読み合いコメントを与え合うことで自分自身の書いた作品に読み手がどのように感じるかを知ることができます。


なおもう少し手順と狙いをまとめ直すと以下のような手順とそれぞれ狙いがあります。


まずウォーミングアップの発問を通じて、これから何を行うかの導入や日常場面へと繋げる意味を持ちます。

続けてプレライティングとして、モデル文を読む活動とそれを時系列の表にまとめる活動がありました。

モデル文を通じて彼らがこれから書く形式の見本を理解し、また時系列にまとめることでその見本をきちんと理解したかを確認します。

その後1回目の下書きとして、書く内容のプレインストーミング、何について書くかの決定、それぞれの考えについて1文ずつ書く、その一文一文についてより詳細な文を付け加えるという作業が行われます。

ブレインストーミングの手順で生徒は自分の持っているアイデアを整理することができます。

また一部の生徒はこの手順を経ないと何も書き出すことができないかもしれません。

書く内容の決定をし、書く内容の個人化、自分について書くのだという認識を確認させます。

そして一文ずつまず書かせることで、きちんと書ききることができます。

また英文のパラグラフ構造などマクロな視点で自分のライティングを確認することもできます。

最後により詳細な文を足していくことで、より創造的な英文を書いたり、より難しい言語材料などに挑戦させることができます。



1回目の下書き後に教員からのフィードバックを行います。

ここで正確性と内容面両方についての一人一人の生徒にフィードバックを行うことができます。

このフィードバックにより、2回目の下書きは正確性が増し、また生徒はこの活動を通じて学ぶことができます。

さて、2回目の下書き(清書)を通じて、生徒はより深い学びを行い、より正確な英文の書き方を学びます。

最後に書かれた他者のブログを読むことで、他者とのコミュニケーション活動にライティングが昇華します。

そして他者からのコメントを読むことで書いた生徒は満足感を感じ、動機付けが高まります。

自分自身のライティングを通じてコミュニケーションが成立したのだということを認識する瞬間にもなります。

ライティングに関してどのように指導を行うか、わからない教員も多いと思います。

今回のセッションは授業の一例にはなりますが、おそらく新たな発見はほとんどの教員にとってはなかったでしょう。

もう少しライティングを行うことで生徒がどのような力をつけられるか、授業がどれだけ生き生きとしたものになるかなどの視点で実践例を作り上げて欲しかったなというのが正直な感想です。

おそらくほとんどの先生が、分かっちゃいるけど、ライティング指導は大変だよね・・・というのが本音かと思われます。
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# by shun-sensei | 2017-03-04 12:31 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)

前回に引き続き英語教育推進リーダーが行う研修のリーディング編を紹介したいと思います。

さて、このリーディングセクションが圧倒的に時数が多く割かれたそうです。

3コマ使用し、従来の訳読から脱却した指導方法を体験させ、その狙いなどを話し合わせたようです。

順番にそれぞれの研修の内容を紹介したいと思います。

今回はリーディング編です。



現在高校で行われる授業の大半の授業がこのリーディング力をつけることを意図した授業です。

それを各文の構文等の解説、語彙語法の解説、などにほとんどの時間を費やしている先生方が大勢いらっしゃいます。

英語で英語の授業をどのように行うか分からない、そんな先生方にとっては英語で行う英語のリーディング指導を体験できる良い研修だったようです。

ただ毎回述べていて今後も述べることにもなりますが、せっかくの研修を活かしきれなくする一つの大きな過ちをこの研修は秘めています。

3単位と今回の研修シリーズの中では最も多い回数が割り当てられたリーディング編を順を追って振り返りたいと思います。



1単位目

実際の授業をウォーミングアップからアウトプット活動まで体験する時間となりました。

授業はウォーミングアップ、未知語の導入、リーディングクエスチョン+黙読、英語で本文を内容理解する、宿題のリテリング、そして次回行うことができるアウトプット活動の紹介と進みました。

授業としてはほぼ自分が普段行っているものの流れとなっていて、これを受講した訳読派の先生方の感想が聞きたいところです。

さて、一つ一つを具体的に見ていきましょう。

今回扱う本文はわたなべかいち、という建築家がスコットランドの大きな橋の設計にも携わり、そして紙幣でもその橋とぞの橋のデザインとなった写真で取り上げられているというお話が教材となっています。

ウォーミングアップはまずその設計されたforth bridgeの写真を見せ、この写真はどこだと思いますか?という問いかけから始まり、スコットランドについて知っていることをペアで伝えあいます。

その際、教師がいくつか写真を登場させ、遠いよく知らない国の人が多いスコットランドを身近に感じるなどの工夫を行っています。

そして続けて未習語へと進みます。

英英辞書的にdefenitionで伝えるケースや、ビジュアルエイドで理解させるものもあります。

語彙の指導についてはまた別の日に扱いましたので、それについてはまた後日書きたいと思います。

注目は5パラグラフからなる本文を、1パラ、2パラ、3,4パラ、5パラと分け、それぞれ語彙、リーディングクエスチョン、内容理解というステップをたどっていることです。

まず1パラでは紙幣の写真を見せて、誰の写真が紙幣に写っていますか?なんで彼がいるのでしょうか?というクエスチョン後に1パラを黙読させます。

この質問に答えることで、結果的に本文の内容が理解されます。

その際、本文の表現をパラフレーズするなどしてより優しい表現等で英語のまま内容を理解させていました。


2パラについては橋の設計図の元ともなったわたなべかいちが写っている写真を見せ、この写真で人々は何を表しているか、どの人がワタナベさんだと思いますか?という質問とともに黙読を行います。

3,4パラはワタナベさんの生涯をたどる内容なので、彼の生涯の情報を表にして埋めるという形式で、そして5パラではTFクエスチョンを用いて内容理解を整理させながら英語のまま理解をさせます。

また、本文内で橋が、the bridge, one of the world's most famous and instantly recognisable bridges, one of Scotland's greatest iconsと様々な表現で言い換えられていることなどにも英語を使って意識させていました。

そしてワタナベさんの紹介の場面では、彼のこれまでの経歴に下線を引かせることで、表にまとめやすくするなどの工夫をされていました。



宿題のリテリングは、あなたが東京大学で働いているとして、このワタナベさんについての記事を読んで、大学側の観点から短いpress releaseを書くことになりました。

まず時系列でワタナベさんの生涯をまとめ、その後1パラで本文をサマライズしなさいというauthenticな設定がされたものでした。


また次回以降のアウトプット活動例として、あなたが2万円札を2020年オリンピックを祝って作ることになりました。

日本で大きな活躍をした外国人を考えて、誰を選ぶべきかグループで話し合い、その後発表というアウトプット活動が紹介されました。





授業の流れなどは英語で行う英語の授業としてとても良いものだったと思います。

自分自身にとっては何も新発見の無い授業でしたが、それを一般の先生方が体験できたことは良かったと思います。

若干内容理解がインタラクティブではなく、英語で説明口調になってしまうなどの改善点があったり、語彙をわざわざ取り出しているなどの気になる点はありましたが、概ね良かったと思います。



さて、2単位目ではその授業の分析を、そして3単位目では授業造りを体験しました。

まず分析の一点目がイントロの橋の写真を見て、どこの写真か予想させたり、スコットランドと種明かし後にスコットランドについて知っていることをブレインストーミングした活動の意義についてです。

橋への関心を高めさせる、テキストのトピックを紹介する、本文を理解するために必要な知識を提供する、などです。

個人的にはイントロでは、本文の背景知識、本文を読むことへの動機づけ、そして必要最低限な新出語句をさりげなく導入する、の3点を生徒とのインタラクションを通じて行うべきだと思っています。

そのような意味では今回のイントロはかなり内容面に偏ったものになったでしょう。

今回の研修ではその後に語句だけを取り出して事前に説明していましたが、個人的にはこの作業は行いたくない活動です。

読む前から語句だけを取り出して説明されるのは不自然な気もしてしまいます。

また、新出語句をすべて紹介しない理由を「同時に一度で紹介するには多すぎるから」と述べていましたが、そんなことよりなるべく未知語は類推させる練習をするべきという視点も大切かと思いました。

さて、1パラのリーディングクエスチョンは、この橋と日本の関係はなんでしょう、でした。

それについて、1なぜその質問を選んだか、2なぜ読む前に質問をしたと思うか、の2点を話し合いました。

それに対する答えが、テキスト本文への関心を強め、読む意味を与えるから、でした。

普通は教員に読めと言われたから読む、なのに対して、このように自分で読む理由を与えることになります。

さて、その後の質問は、誰が20ポンド札に描かれているか、なぜ彼が20ポンドに描かれているのか、この写真の人々は何を表しているのか、などの本文の要旨を理解させる発問とどの人物がワタナベさんだと思うかなどの興味を惹きつける質問がされました、

この発問作りに関して、あまり本文の語彙を使用しすぎないようにとのアドバイスがなされました。

語彙を変えられることで、生徒はきちんと質問も本文も理解をしなければいけなくなります。


本文を英語のまま理解させるには、この発問の質と教師側によるパラフレーズがポイントになります。

本文に書かれている内容を読み取らせる事実発問、自分がどのように予想するかなどの評価発問、そして本文を読んで行間を読み取る推論発問などをバランスよく織り交ぜながら英語のまま内容理解できるように努めなければいけません。



さて、発問以外の内容理解の方法としてインフォメーショントランスファーという手法が紹介されました。

これは英文を読んだ後に、表にまとめさせたり絵を描かせたり、絵に書き込ませたりします。

このようにすることで生徒は読んだ英文をビジュアル化し、よりリアルで意味のあるものに感じさせます。

またビジュアルに見える題材を利用するメリットも大きいです。

現実世界で何か情報を読み取る際にもほとんどビジュアルはつきものですし、より関心を引き出したり明らかにすることができます。

またようやくを書かせることでも本文への考察を深めさせることにつながります。


さて、最後に行ったアウトプット活動ですが、テキスト本文の印象も強まり自分自身とテキストを読み結びつける役割も果たします。


他にもスピーキング活動に繋げたなどのメリットもあげられます。


さてこのレッスンで注目して欲しいのが授業内で初めて生徒が読み取るという活動を行ったことです。

生徒が自分自身のために本文を読み取ろうとしたことに何より大きな意味があります。

リーディングとは能動的な活動であり、受動的なものではありません。




最後に面白い活動を体験しました。

In 1671 James begat a wee barin。

という意味不明の情報に対して

When did James begat a wee baron?
Who begat a wee barin?
What did James beget in 1671?

という3つの質問がつけられていました。

何も本文を理解していませんがこの3つの質問の答えは分かるでしょう。

このように質問に答えられる=本文の内容を理解したにならないケースもあるということ。

そのためにも、発問はきちんと練る必要があることが理解できるかと思います。


さて、3コマ目は自分たちの教科書で同様の授業を作ってみようということになりました。

これについては個人的にはいつも行っている授業とほぼ同じだったためあまり学ぶことがおおくありませんでした。

どちらかというと他校の状況などの情報交換が中心の時間となりました。




授業例も分析もどれも現場の先生方にしっかり理解して欲しい良いものだったと思います。

だからこそ研修が英語で通されたのが残念でなりません。

特にリーディングの理論などは難しい用語が多数登場します。

本当により良いリーディング授業を現場に実践させたいのであれば、なぜあの分析以降も英語で通させたのか。

英語で研修を行うことが目的となってしまっている典型的なダメな例だと思います。

このように目的を見失った授業は多く見受けられますが、これだけの規模で行っている研修、どなたか気がつける人はいなかったのでしょうか。

何でもかんでも英語で行えば良いわけではありません。

目的をきちんと見定め、最大限の効果を生むための方法をきちんと考えて研修を行うべきです。

あれだけの大幅な予算を今回のような研修や、大量の教員の海外派遣などにあてている文科省はやはりお役人だなと思わされる瞬間でした。

繰り返しますが、授業あんはとても良いポイントが多数ありました。

それをどう伝えるのか、今後も続く研修なのできちんと考えて欲しいと思いました。


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# by shun-sensei | 2017-02-25 10:42 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)