2011年 08月 11日
東京都の研修で指導されること採用後の研修でも、授業関連のものの時は、必ず国立教育政策研究所のHPを参考にしましょうと、書かれます。
以前、私も「国立教育政策研究所のHPは参考にして下さい」と書いたのですが、リンクが張ってなかったですね。
評価規準の作成,評価方法の工夫改善のための参考資料(高等部)
評価規準の作成,評価方法の工夫改善のための参考資料(中学校)
評価規準の作成,評価方法の工夫改善のための参考資料(小学校)
これらをよく読んで、まずは教科としての評価の規準(基準との違いは大丈夫ですか?)を考える。
その教科を通じて、生徒につけさせたい能力とは何なのか?
学習指導要領も参考にし、明確に語れるようになりましょう。
次に、その上で自分が選んだ単元の評価の規準を作成する。
その単元で生徒に最低限つけさせたい力とは何か。
また、その目標を達成するためには、各時限でどのような評価の規準を設定するか。
生徒を指導する際に、何に主眼を置き、何がどれくらい出来るようになれば成功か。
その成功を達成するためには、どのような工夫を行えば良いか。
これが東京都の研修で指導される授業の作成方法です。
是非そのような視点で、これから10日間で授業を作って下さい。
またそれを考える際、R-PDCAサイクルをいかに活用していくか。
R-PDCAのマネジメントと学力向上の成果認識との関係
学力向上の取り組みに関する調査報告書
Benesse教育研究開発センター
もう一つ研修で繰り返し言われるのが、上記のR-PDCAサイクルの活用です。
特に現場を経験されている方は、現実的になり過ぎることが多いと思います。
そんな時間ないだろう、とか、いちいちそこまでかんがえてられないよ、と。
今回だけは、時間が1日36時間くらいあると仮定して、目一杯理想を語るのがベストだと思います。
現場経験のない方は、今からでも目一杯勉強をして下さい。
少なくとも上記の参照例や学習指導要領、教育法規などについては、出来る限り頑張って取り組みましょう。
場面指導に関しては、個々の事例の正解にとらわれ過ぎず、最低限の教育法規を理解していくこと。
その上で、熱意と柔軟な対応が出来れば、大丈夫です。
私が受験生の頃、一番困ったのが場面指導でした。
無限にある事例一つ一つに対してまったく対策を十分に行えなかった。
でも、以前も書きましたが、正解なんてないんです。
そして、採用する側は未経験者のみなさんにそんな知識は重要視していません。
採用後に一つ一つの事例からどれだけ成長していけるのか。
そのような伸びシロを見ているのだと思います。
一人ひとりの生徒に対して、徹底的に時間をかけてあげる熱意があるか?
周りからのアドバイスを柔軟に受け入れ、それを自分の中でどんどん応用していけるか?
自分の代の採用者達と期限付き採用者達の大きな違いはそこら辺の能力だったように感じました。
教師にとっては、これから何十年間も繰り返していく授業。
でも生徒にとっては、一生で一回だけ学ぶ分野である可能性もある。
1時間1時間の授業の大切さ。
改めて自分自身の授業を振り返るきっかけになりました。
あと1週間ちょっと、みなさんしんどいと思いますが、ポジティブに必死に準備をして下さい。
今日はその今年初めて受験をする元同僚に自分が持っていた資料を100ページ弱スキャナーで読み取って送りました。
何時間もかけて自分がやったこと。それでも、彼にお世話になった分はまだ取り戻せない。
上田先生のことで愚痴ったこと、ICTやその他の機器の使い方を教えてくれたこと、その他もろもろ。
本当昨年お世話になった方です。少しは恩返しが出来たら嬉しいです。
採用の少ない教科ですが、何とか採用されますように。
そして、大きな志を持っているみなさんも是非採用を勝ち取って下さい。