2012年 11月 09日
研修最終回教員による模擬授業を、予備校講師と学校長がアドバイスするというシステム。
模擬授業は初任研以来です。
自分は前職の頃、さんざん模擬授業の研修を行っていたので慣れていますが、さすがにみなさんガチガチでした。
さて、そこで感じたこと。
・学校内で他の先生の授業を観察していても思うことですが、「なぜそうなるのか?」という説明がとにかく足りない。
「これは関係代名詞ですね。先行詞はこれで、こう修飾していますね。」
それになぜ気が付けるのか?どうやって生徒が自分で気がつけるようになるのか?という説明をしなければ、授業は意味がない。
教員が分かっているのはあたりまえ。ましてや指導書なども持っているのだから。
そこを埋めていこうという視点がみなさん足りないのだと思います。
・次の文に進む、何か作業する、など、生徒が動作しなければいけない場合は、指示をしっかり出し、その動作が行われているかを確認する。
小学校の先生などはこの辺は得意なんでしょうね。
でも高校教員になると、こういう基本が抜けてしまっている先生が多いと思います。
以下は講師の先生による指摘です。
本日の授業だけでなく、今まで色々な授業を見た結果も含まれているそうです。
・現場の先生はとにかく生徒のほうを見ていない。
黒板と自分の予習した内容を行ったり来たりで、肝心の生徒を授業中に見ていない。
また、生徒の現状をきちんと見てもいない。
彼らの現在の能力がどうなのか?どこでつまづくのか?そのような把握が足りていない。
↑この辺から自分が上に述べた点を指摘していました。
・みなさん大体一つの授業に盛り過ぎ。
あれもこれも教えようとしすぎるが、結局生徒の中には何も残らないケースが多い。
30分の授業であれば、一つのポイントを教えるのが限界ではないだろうか。
↑この点は自分が事前に指導案を作っていた時に予想した展開通りでした。
時間配分と教材の量を考えたとき、おそらく焦点のしぼりこみの話をするのだろうなと思っていました。
改めて英語という教科を指導する時に気を付けなければいけないポイントと再認識しました。
・一方的な知識の伝達は意味がない。
問いかけ、考えさせることが大切。
・一番大切なの情熱である。
基本的に授業観察などは、批判的な部分より、良い点を見つけ吸収できるものはないか?という視点で見るようにしています。
ただ、正直今回はなかなかそれが苦しい状況だったというのが率直な感想です。
発表されたみなさまは本当にご苦労様でした。
色々な意味で有意義な時間となりました。
帰りには『高校英語教科書を2度使う』という新たな指導法の取り組みについて書かれた本を購入。
最近次々と高校英語の授業法についてのアイデアが出版されていて、色々と参考にしています。
時間ができたときにまた感想を書きたいと思います。