2015年 02月 22日
高校における英作文の指導前任校で自分の学年を含めそういう学年が多かったです。
ある学年は2年次はBreak Throughという一年次から使用していた文法テキストの中くらいのレベルの問題集+Next Stage。
3年次の前半はBreak ThroughのFinal Stage+Next Stageを使用し、後半はセンター演習を行っていました。
つまり3年間で英作文の指導はゼロ。補習でも設定はなし。
国公立を受験する一部の生徒には予備校をおススメし、同時にこちらで添削指導を行いました。
別の学年は英作文に比較的積極的で、2年次は教科書を用いて指導。
3年次はWrite to the point入試必携英作文+基本例文300の小テストという取り組みを行っていました。
前著は良い問題集だと思いますが、いかんせん基本例文の小テストが無駄に思えました。
生徒はほとんど理解もせずひたすら例文暗唱をしていて、実際得点には結びついていないように思われました。
また3年次の12月までずっと例文暗唱テストを行うことにも?でした。
この学年は逆に今度は文法力不足が課題となっていて、予備校で英語を取る生徒が非常に多い学年でした。
自分たちの学年の時は、1年次は文法の1週目としてデュアルスコープ45を使用。
2年次は文法2週目としてUPGRADEの準拠問題集を扱い実践力を身につける狙いで行いました。
本格的な英作文は3年次からで、Z会のアップリフトという問題集を前半は入試基本編を、後半は
入試標準編を扱いました。
2クラス3展開で行っていたので、基礎クラスには文法の復習として空所補充と整除作文を練習させる。
上級クラスには英作文をどんどん書かせて使える表現を増やす目的で行いました。
反省点としては、やはり基礎クラスと上級クラスのレベルの違いでしょうか。
また、担任団で基本上級を持ち、上級クラスは40人にしました。
これは基礎クラスを持つ担任外の先生方への配慮だったのですが、これが少し失敗だったと思います。
上級クラスレベルでない生徒も各クラス上級クラスに入ってしまいついてくのが大変そうでした。
また丁寧な添削を必要とするクラスのほうが人数が多いという欠点が生じてしまいました。
そしてもう少し早い時期から英語を書く練習というものはさせても良かったのかなと今では思います。
書くからこそ文法の理解が深まるのであるので、2年生までひたすら文法演習では彼らの文法学習へのモチベーションは上がりにくかっただろうなと思います。
英作文の指導はどうしても後手に回りやすく、また教員にとっても指導が苦手な人は多い気がします。
3年間の流れをきちんと作成し、教員の都合ではなく生徒に一番あったカリキュラムを考えなければと思います。
授業のやりやすさ、ではなく、生徒の英語力を高めるための授業のやり方やカリキュラム。
それをこれから策定し、実践していきたいと思います。