2015年 04月 06日
新人教師のためのストレスマネジメント自分はそれに対応する能力が低く、今まで色々と苦労しました。
最近はある程度安定した状態を確保できているので、今まで気になったことなどを伝えたいと思います。
新人の先生方も苦しくなった時などにふとこの記事のことを思い出していただけたら嬉しいです。
1.他の人のことを気にしない。
教員には本当に様々な人がいます。
自分は特におせっかいなのか、周りからも驚かれるくらい周りを見ていてそれぞれの先生の働き方や教育観が見えてしまいます。
恥ずかしながら昔はそのせいでストレスを感じることが多かったです。
「なんであの人はあんなに仕事しないんだ」「あんな対応したら生徒がかわいそうじゃないか」と。
しかし、先輩教員を変えることは不可能です。
人は人。自分は自分。
まずは自分のことになるべく集中しましょう。
2.仕事を断る勇気を持つ。
これは自分はあまり困ったことがない問題ですが、若手の先生でたまに困っている人を見るケースがある問題です。
例えばある先生は定年の大先生の後を継ぎ今年度からある大変な部活の主顧問になってしまいました。
そのせいで毎日愚痴をこぼし、ため息をついています。
そこまでならこちらも愚痴を聞いて励ますのですが、ついには今年度の担任業務の一部放棄のような発言をしたり、クラス替えの際にその問題を取り出すようになりました。
それは違うかなぁと思います。
周りはみんなこう言います。「なんで引き受けたんですか?」と。
その先生は体育会系の人間で先輩から言われたら断れないとのことでした。
しかし本務に支障をきたしてしまっては本末転倒です。
自分がその先生の立場であれば、確実に複数の条件をつけた上で引き受けたと思います。
例えば、副顧問を複数名指名し、さらに練習の頻度の大減少を事前にその顧問に知らせてもらうこと、などを条件に引き受けていたでしょう。
そんな横柄な態度に他の顧問を探すか、その条件を飲むか、その先は交渉だと思います。
仕事は引き受けた以上責任をもって果たす。
当然仕事量が多いことを理由に本務に弊害が出てはいけません。
こなせないほどの仕事であれば断る勇気をもつ。
最低限の仕事ができることが条件ですが、変に好かれようとか嫌われないようにしようとか思わなくていいと思います。
この世界は仕事ができて頼みやすい人に仕事が偏る傾向がかなりあります。
仕事を多く任されて、いろいろ仕事が覚えられてラッキーと思えばそういうキャラになればいいと思います。
「若手からやる気と仕事量を取ったら単なる半人前。」
数年前に自分が自分を鼓舞するために書いた言葉です。
その通りですが、くれぐれも無駄と思うような仕事などに追われてバランスを崩さないようにしてください。
3.思った通りにしようとしない
自分が一番課題だった問題です。
教育に正解などありません。
自分が絶対こうしたい!!と思っていてもなかなかできない現実が起こります。
そこで、ストレスを感じないで、「まいっか、できる限りの精一杯をやろう」と思うことが大切だと思います。
自分が正しいと思うやり方でもうまくいくとは限りません。
どちらが正解だったかを検証することは不可能です。
それなので、力を入れ過ぎず、思った通り進めばいいなぁ・・・くらいの気持ちで取り組むといいでしょう。
4.優秀な先生と思われようとしない。
新人なんだからできないことがあって当然だと思います。
一生懸命やってさえいれば、それを否定する先輩は少ないと思います。
努力不足があるなら、もっともっと努力をすればいいと思いますが、それも無理のない程度に。
どんなに取り繕っても生徒も保護者も素のあなたを感じ取ります。
ましてや先輩教員はきっちり見抜きます。
今更変えられない20数年の人生の蓄積がいまのあなたです。
これから少しずつ、一歩一歩成長していけばいいだけです。
その成長をしようという意欲がないのが一番問題だと思います。
焦らず少しずつ学んでいこうと思えば、あとはありのままの自分で勝負してください。
アドバイスや指摘をしてくださるのは宝だと思ってください。
成長の見込みがない人には誰もアドバイスなどしなくなります。
実際本ブログに登場する「新人ちゃん」の問題点を本人に対して指導する先生はとても少なかった気がします。
特に最近の若い先生は打たれ弱いというか、注意され慣れていない先生が多い気がします。
注意を一度は噛みしめた上で、数日たっても納得できない場合は質問するといいでしょう。
この仕事は本当やりがいもあってとても楽しい仕事です。
慣れるまでは時間がかかります。
でも慣れてしまってもダメな気がします。
程よい緊張感を保ちながら、少しずつ成長していってください。
私の初期の記事は反面教師になる記事がたくさん用意してあります。
現在の記事も中堅教員にとっての反面教師の記事かもしれません。
うまく活用してくださいね。