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担任外の先生の英語授業のやり方

最近のエントリーで訳読式の授業を否定するようなことを書いています。

でも特に新人の先生が担任外として授業を持つ際に気を付けてほしいことを書きたいと思います。


新規採用の先生の場合、多くはコミュニケーション英語Ⅰと一年生かニ年生の文法の授業などを担当されると思います。

高校三年生の授業はなるべくもたせたくない・・・というのが現場の正直な感想です。

多くの場合翌年に新一年生の担任ができるように一年生の授業を中心に授業を持ってもらいます。



その際は、ぜひ担任としてその学年に入っている先生の授業のやり方を尊重するようにしてください。

これは自分自身ができなかったことに対する反省です。

もしその先生がバリバリの訳読式でやられている場合は、一年間は我慢してその方法を真似するようにしてください。

担任を持っている先生が基本的に3年間責任を持ってその学年の生徒たちを育て上げます。

それだけ担任の先生には責任と権限が与えられますし、同時に仕事量もそれだけ増えます。
(理想は英語科、としてブレない一貫した指導方針があることですが、現状ではその学年の担任に入る英語の先生が全決定権をもっています)

担任外の先生には想像ができないくらいアレコレと手間がかかる仕事が担任の先生にはあるものです。

それなので、色々と思うことがあっても、とにかくその先生の方針をサポートするように心がけてください。

こう書いていると自分は本当にしょうもない新人だったな・・・と反省ばかりですが・・・。


今もし自分が都立高校に戻ったとして、担任外として授業を持ったら、訳読だろうとノート点だろうと納得できない様々な方法をきちんと尊重します。

授業はその先生の方針を確認し、その方針を生徒が信じられるようなサポートを行いたいと思っています。

もしも訳読だけの授業を行う先生であれば、基本訳読で授業を行いながらも、時間をうまく短縮してアウトプット活動を行ったり英語を多めに使ったりはします。

決して訳読を全面否定し、活動中心の授業を自分だけ行うということはしません。

やはり担任外の先生の仕事は、担任の先生をサポートすることです。

やり方などで要望があるのであれば、自分が担任を持たせてもらうことです。

担任を自分からやろうとしないで、あるいはやらせてもらえないような現状であれこれ要望ばかり述べるのは不和の原因にすぎず、自分勝手な行動だと思います。

それなので、色々と理想の英語授業について色々書いたり、都立高校の授業のやり方を酷評していますが、万が一そういう先生んサポートに入ったのであれば自分もそのような授業を行います。


自分だけ異なるやり方をして、生徒からいくら感謝されても、自分が3年間持ち上がれないのであれば、生徒にとって決してプラスにはならないと思います。

どんな魅力的な授業をしても、次年度から全く異なる方針の授業を受けなければいけない生徒の混乱を考えるとおススメできません。

自己満足で喜ぶのではなく、目の前の生徒が3年間なるべく力をつけられるための方法を大切にしてください。
by shun-sensei | 2016-01-23 21:41 | 教員採用試験