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中高一貫校に転職して2年が経過

本当にあっという間の2年間が怒涛のように過ぎ去りました。

転職してよかったですか?-まだ分かりません。でも色々な経験はできていますー

それが現在の率直な気持ちです。



この二年間、体調や心の調子が優れないことが多くありました。

その一番の原因が今まで見てきた通り生徒との心のふれあいの減少なのかもしれません。

中学生という時期、そして相談にのったり話を聞いたりする物理的な場所の少なさ、そして生徒も教員も日々のやることが多すぎること。

そのような要因が自分自身の仕事への意欲の低下を招いている部分は確実にあると思います。




いよいよ来年から高校一年生になります。

少しずつでいいので、彼らとのかかわりをもっともっと増やして仕事を楽しくしたいなぁと思います。





プライベートはもっと大きく変化しました。

ただ二人だけで毎日好きなように共に生活していたのが、正式に二人が家族になり、その後家族が増えるという大きな変化がありました。

そこまでの道のりは今までのただ二人で好き勝手に生活していたころとは激変し、様々な困難が待っていました。

二人揃ってフルタイムで働きながら、さらに友達の体調が目まぐるしく変わり、自分の仕事の忙しさも忙しくなる中、様々な調整をお互いで行う必要性に迫られました。

仕事はあくまで家族を守るためにあるもの、というこれまでの自分では考えらなかった意識で仕事と向き合う必要性にも迫られました。

一度しかない小さな宝物の成長を、仕事を理由に少ししかかかわらないのはやはり間違っていると思います。



しかし今まで以上に仕事を自宅に持ち帰っても何もできません。

ずっと見ているだけでも飽きない、ちょっとでも何かをしてやりたい。

会えない時間は写真を見てニヤニヤしてしまう、実家に帰省などしてしまい会えない時間が数週間など長くなると胸がキューっと締め付けられ苦しくなる、そう中学生の時の恋する少年のようになっています。

日々見える成長を見ながら、何が何でも健康にならないとという強い意志と、しかし仕事が21時近くまでかかってしまうと、もはやどうにもならない現実に板挟み。

何とか仕事を精査し、効率化し、でもこだわりを持って仕事をできるような男になりたいです。




自己評価は非常に低いものの、ボスや主任からは非常に高評価をいただいているのも不思議なところ。

こちらが言う前に仕事を自発的に前向きに取り組めるのがshunsenseiの良さだよね、とはボスの評価。

先生がいなかったら起こっていない改革がいくつかすでに実践されてるよね。それをもっと誇りに思っていいんじゃないの。とは副ボスの評価。

自分が厳しくなりきれないときにshunsenseiがぶっこんでくれる爆弾発言やスパイスには本当に助けられました。来年も一緒に仕事ができるように自分から希望を出してください。というのが主任からの評価。



第2ステージを迎え、次々と若手の先生へと入れ替えが行われ新しいステージに入ろうとする本校。

高レベルの自己満足の内容を教えてさえいれば、生徒が勝手に受験対策を行うという環境からの脱却を目指そうとする先生方。

そんな中、何気ない自分の発言や発想が学校に大きな影響を与えられているようです。

おそらくボスも主任も自分のそんな性格を面接で見抜き、採用してくださったのでしょう。



職場の人間関係のストレスは皆無に等しいです。

基本的にみなさん全体のバランスを見て仕事をバリバリできる方々です。

仕事の偏りは当然ありますが、それは個人のさじ加減の問題であり、全体の仕事はバランス良く割り振られていると思います。

後は一部の分掌プロパーにもう少しだけ残りそうな一部の先生くらいでしょうか。

あまり気にならないくらいの少数派です。




もう一つ大きいのは授業でしょうか。

実は、活動中心の授業は、教員側の楽しさは実は若干薄いと個人的には感じています。

授業を受けている生徒は抜群に楽しそうなのですが、こちらはコントロールするのがメインなので、まぁ特に2時間目、3時間目となるとつまらないことが多いです。

やっぱり自分は雑談を加えながら、講義型で生徒を巻き込みながら語る授業のほうが終わった後に楽しかったぁと感じられることが多いです。

かなりこだわって活動型の授業を作り、また細かい点に注意して授業をコントロールしていますが、やっぱり授業中自体はあまり楽しくないです、正直。

これが楽しいと言える日が早く来て欲しいなぁというのが本音です。




学会で様々な教授法などについての研究をする時間をいただきました。

自分自身の授業を皆様に見ていただく機会もありました。

複数回ありましたが、「先生も生徒も楽しそうに授業をやっているね」との評価を多数いただきました。

まさか先生があまり楽しいとは思わず、必死に演じているとは思っていないようです。



やはり、そんなことより、大学入試研究や、生徒が食いつくような講義式の授業の研究がまだ楽しく感じてしまいます。

文法などをうまく教えて、「あ、分かった!!」「先生教え方神だよね」と言われる快感は、活動型の授業で感じられることは少なかったです。




ただ、生徒が英語の力をつけるために、彼らにどんどん英語を使わせる。

これが大切だということは間違いないことなので、お仕事として演じ続けたいと思います。

あっという間に過ぎた2年間でした。

もう3年間頑張ってまずは目の前の生徒たちを卒業させてから一度立ち止まって考えたいと思います。
by shun-sensei | 2016-03-26 20:07 | 中高一貫校職場関係