早稲田大学4技能英語テスト利用型入試の報告

さて前回に引き続きTEAP連絡協議会のレポートを行いたいと思います。

今回はいよいよ興味関心が高そうな早稲田大学の報告です。

なお、担当された安藤先生は英語教育の4技能をバランス良くすることに対してとても強い気持ちをお持ちの方で、発表においても様々な言っていいのかどうか分からないこともお教えいただけました。

しかしながら口頭で行われた部分も多く、私自身の聞き間違い等もあると思います。

公式のリポートの内容が真実であり、私の報告と合わない部分があった場合はすべて私の間違いということでご了承ください。


昨年度初めての英語4技能テスト利用型入試を実施したのは早稲田大学の文化構想学部と文学部です。

尾関先生の分類で言うところの別枠併願可能方式です。

一般入試の枠の一部をこの英語4技能テスト利用型入試枠に別途振り分けています。

文化構想学部ですと70名の4技能テスト利用型入試に対して430名の一般入試の枠がありますので、結構大きな割合をあててくださっています

一般入試との併願が可能という点も受験生からは大きなメリットであり、それだけ可能性が増えることになります(受験料は増えますが)。

選抜方法は英語4技能テストの基準点を上回っている生徒に対しては、一般入試の国語・地歴2教科の合計点により判定されます。

ただし、国語・地歴においてはそれぞれ基準点があり、それをクリアしていないといくら合計点が高くても合格にはなりません。

ここで安藤先生は基準点は公表できないのだが、皆様が納得できる範囲の点数ですとおっしゃっていました。


つまりよほど大きく低くない限り(合格者の平均点の半分とかでしょうか、私が納得する点数だと)、大丈夫ということになります

たった2教科なので、そんなに片方が低くて合計点で逆転なんていうケースはあるのか疑問ですが、多少苦手くらいならチャレンジする価値はありそうですね。

さて、
英語4技能テストの基準点は上智大学の文学部英文学科をそのまま同じに設定されたそうです。

もう少し低くした方が受験生は集まるのでしょうが、そこは大学の他の先生方もGOを出されたそうです。

TEAPだと280点、IELTSではレベル6、英検は準一級以上、英検のCSEで2200点以上、TOEFL ibtで60点以上です。

それぞれ各技能の最低ラインが設定されているのでバランス良く4技能を伸ばす必要があります


なお、上智大学の文学部英文学科が次年度からラインを引き上げたのだそうですが、早稲田は現段階では変更の予定はないそうです



さて、実施した結果ですが、予想を大きく上回る受験生が集まったそうです。

倍率に関しては一般入試の23.7倍に対して4技能英語テスト利用型は7.8だったようですが、これで4技能英語テスト利用型が入りやすいとは言えないと思います。

単純に受験できる生徒が上位の生徒に絞られているだけで、いわゆる記念受験のような層が受験資格さえ得られていないだけと考えた方が良いでしょう。

実際4技能英語テスト利用型で受験した生徒の8割が一般入試も併願し、一般入試の英語の試験でも勝負されたようですが、かなり多くの生徒が一般入試でも合格を得ているようです。

例えば英語4技能テスト利用型入試の受験者528名に対して合格者は293名と実質倍率は1.8倍で、また併願者の423名中一般入試合格者は83名いたそうです。

一般入試の実質倍率11.1倍に対して、4技能英語テスト利用型入試の併願者の一般入試における実質倍率は4.95倍でした。

実際地歴や国語の答案を見ると、4技能英語テスト利用型で受験した生徒ははっきりと優秀さが見られたそうです。

まだ実際に指導が始まって2週間なので今後の追跡を待たなければいけないところですが、英語の授業での様子もやはり優秀な生徒が多いようです。

原因は英語以外の科目にも時間をかけられたこと、普段から思考して表現するような指導を受けているからなど
の予想が行われていましたが、これに関しては今後の次第に明らかになっていくでしょう


なお利用した4技能英語テストですが、英検が一番多く6割前後、次いでTEAPで4割前後とほとんどが英検かTEAPだったようです。

利用したテストによる合格者数の割合ですが、大きな差は現段階では見られなかったようです。




さてパネルディスカッションでの報告で、10くらいの高校でかなり戦略的に4技能英語テストに焦点を当て、対策を行い例年に比べ大量の合格者を出しているようです。

また、オープンキャンパスでやはり相談された生徒達で、学校では英語で英語の授業が行われていると言っていた学校も2名が受験して2名合格ととても先生が嬉しい結果になったそうです。




最後にパネルディスカッションで安藤先生に対してなぜGTECが使用できないのかという質問が会場から出されました。

まさに昨年度私が問題にしていた質問そのものでしたが、個別で聞きに来て下さい、言えない色々な事情があるのです、とのことでした。

質問された先生からは現場として生徒に選択することを可能にして欲しいし準備する負担を考えて欲しいという最もな要望が伝えられていました。

やはり様々な裏の事情があるのでしょうね、仕方のないことなのでしょうが。

なお、今後は変わる可能性も十分にあるということでした。

是非4技能をバランス良く育てるという当たり前の英語教育を実現するために、お互いが成長し合って切磋琢磨するような大学としての使命感を果たして欲しいと心から願っております。
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by shun-sensei | 2017-04-29 10:32 | TEAP, GTECなど4技能外部試験 | Trackback | Comments(0)