駿台主催一橋大入試問題研究会読解編

少し前ですが、駿台予備学校主催の一橋大入試問題研究会に参加をしてきました。

50分×2の時間を通じ、駿台予備学校の武富先生からの分析を聞いてきました。


まず読解からです。

和訳問題が減少し、説明問題が増えています。

内容理解を主眼としており、英文全体をきちんと読んでいるか、パラグラフ全体を読んでいるかを試すような出題が多いのが特徴でしょうか。

生徒の再現答案を見ていても、そこがかなり差が出ているところだそうです。

もちろん日本語の表現力も重要になってきます。


今春の問題の大問1の(3)を使い、実際に説明をされていました。

Yetを中心に逆説の展開をまとめれば良く、今回は生徒のできも良かったようです。

外した一部の生徒は下線部のパラグラフのみをまとめている子や、paradoxになっていない子ですが、このような典型的なパラグラフ構成をきちんと読み切れないのは厳しいとのこと。

展開としてのgeneral→specificな流れをきちんと理解することが大切である。


ここでこのgeneral statementとpassive statementについて解説するのに使われる英文を紹介してくださいました。

ライティングの典型的な展開としても紹介されるそうです。


続けて昨年度の大問1の(1)、2015年の大問(1)を紹介され、直後をまとめるだけのシンプルな出題を確認しました。


設問は対比、逆説、理由づけ、言い換えなどを使用して作成されている。

それを生徒たちに意識させることで生徒も容易に正解にたどり着けるようになる。



ちなみに本番の解答用紙ですが、B4縦で、今回の大問1の(2)で3行くらいだそうです。


ということで一橋大学の説明問題はよくあるシンプルなパターンで一橋大学らしさはないという結論に至りました。




続いて和訳問題ですが、年々軽くなってきています。

基本英文より少し難しいくらいのレベルの英文が出題されています。

ここ数年で和訳問題が減り、説明問題が増えています。

和訳は点が取れる分野なので、落とさないように準備をさせたい。

しかし近年高校生の間に基本的な和訳の方法を学んでいない生徒が多く、予備校としては助かっている。



ちなみに一橋大学の合否を大きく左右すのは数学だそうです。

数学は大問一つで0点など続出するが英語では0点はあり得ない。

きちんと数学はみんなが取れるところは取れるようにしておかなければダメ。




ところで和訳問題については東北大学が採点講評を出していて、出題意図なども公表しています。

そこで紹介されている誤答例などを見ると学生の傾向は顕著に見えます。

機能語に目が行かず、内容語にばかり目が行っている答案が本当に多いようです。

それで修飾関係や共通関係を外してしまっています。

中学から学び続けたはずのことがあまりに定着していない現実。

改めて基礎基本の徹底が指導の中心となり、文脈型の和訳などはそれらが仕上がってからでよい。


ちなみに伊藤和夫先生の著作の数々は生徒の誤答例がもととなってる。

とにかく伊藤先生は生徒の答案をよく見ていた。

生徒の誤答は宝であり、生徒の誤答を基に授業を組み立てていらっしゃるそうです。



読解対策の指導上のポイントというページで、どの手順で指導を行うべきか。

そして合格ラインに届かない典型的な受験生の傾向をまとめてくださっていました。

このページは実際に現在高2の生徒に見せたいなと思わされました。



さて続けて文法問題ですが、今春の問題はとても雑な作りで難しすぎるとの講評でした。

ある書籍からいくつか文だけを抜き出していて、内容の方向性が見えなかったり、語彙のレベルなど調整不足な印象のようです。

実際生徒の出来も悪く、2016年のかなり優しかった出題とは対照的でした。

整序問題が最近は多いですが、生後問題の年度もあるので注意が必要でしょう。

なお、一橋大学は名詞修飾のasがよく出ます。

ただこれを整序作文で出すことに関しては武富先生は微妙とのことでした。


また今春は突然長文内で空所補充の出題があり、機能語を埋める文法問題でした。

組み合わせに注目すれば優しかったものの、今までは内容面での整序作文だったのに比べて、今回は実質文法問題でした。




長くなってきたので次回英作文とリスニングを取り上げたいと思います。

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by shun-sensei | 2017-09-30 11:09 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)