駿台主催一橋大入試問題研究会英作文とリスニング編

前回に引き続き、駿台予備校の武富先生による一橋大入試問題研究会の報告をしたいと思います。


まずは英作文から。

一橋大学の自由英作文はここ数年かなり変更が多いです。

2000年ころから120~150語の本格的な自由英作文を課していて、かなり難しいテーマを出していたころもありました。

3問から選択なので、受験生は難しいテーマを避けて書けばいいだけなのですが、大学側の求める力の一つの目安としてやはり出題が印象的でした。

しかし準備された答案に当てはめられるのを嫌うのが東大と一橋大であり、どちらも準備した英文を書くのは不可能な出題となっている。

一橋大は昨年は絵を見てそれを描写するというもの。

評価は内容面に関してはおそらく行われておらず、あくまで英語表現面での評価だろう。

今年度はさらに特殊な出題で、しかも手紙を書くという形式。

受験生が一番選んだのが1のテーマで、3のテーマがそれに続きます。


はっきりと武富先生は「もうお手上げ」とおっしゃっていました。

一瞬その言葉の意味を理解できなかったのですが、先生はおそらく事前に準備をするような指導をイメージされているようで、それに関して「もうお手上げ」とのことのようでした。

センテンス単位でのインプットを行うトレーニングが必要とのことで、外大の要約パターンや東大が2016年に出題した続きを書かせるパターンを紹介されていました。

議論型から創作型へ明らかにシフトしているので、できる指導は限られてくるのかもしれません。



最後にリスニングです。

恥ずかしながらなかなかリスニング問題まで研究はできていませんでしたが、今回音声のイメージを聞かせていただけました。

まず一橋大のリスニングはディクテーションに近いのが特徴です。

3問の出題に対して3回も英文は読まれるので、いかに聞き取ってそれを書けるかが勝負のよう。

スピードはかなりゆっくりで、本校の生徒ならかなり高得点が取れるだろうなと思いました。

なお、今春はちょっとしたミスが大学側からあり、少し貴重なものが見えたようです。

とても参考になる情報をいただけました。

なお、ディクテーションに近いので、リスニング力だけでなく、スペルや文法力も見ているのでしょう。

大問と大問の間は1分程度の間があるので、そこで答案を完成させる必要性があります。

なお、聞くだけが通用するのはセンターレベルであり、この大学のレベルになると、聞きながらあれこれを行うような力が大切とのこと。

センター第4問Bをアレンジすると良い練習問題が作れるとのことでした。




さて、ライティングに関しては指導の根本的な考え方の違いを実感させられました。

短期で結果を出すために、出される表現を準備するような対策を考える予備校に対して、学校ではやはりどんな場面であってもどんな内容でも英語で書ける力の養成を目指します。

そんな学校からすると近年の一橋大の英作文の出題は取り組みやすいと思います。

日常で生徒が出会うであろう英作文を出題してくれていて、とても指導がしやすいなと思いました。



またリスニングはあまり感心しない出題方式です。

実際の場面で求められるよりもはるかに細かいところにこだわった出題も多いですし、なによりも同じ音声を3回も聞くという場面は中々実際にはないと思います。

ライティングに引き続きリスニングもよりauthenticな出題に近づくことを願っております。



ここ2年、かなり取り組みやすくなった一橋大英語。

この流れを是非続けてさらに推進して欲しいと思います。

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by shun-sensei | 2017-10-07 08:53 | 英語教育 | Trackback | Comments(0)