ブラックな学校現場を考える1~現状把握~

学校現場の労働環境が世の中にも知られるようになりました。

学校現場をブラックな職場と呼ぶ報道等も多数見受けられました。

最近都立高校では退勤時間を記録するようになったそうです。

おそらくこの後の展開ですが、教員の労働時間についても管理職の評価項目に加えられます。

その結果、無茶な退勤を強いるようなシステムが校内に取り入れられるようになり(もちろん管理職は皆さんを守るため、という言い方をするでしょう)、その結果仕事を学校外で行う先生がさらに増えるでしょう。

授業準備等学校外でできることも多いですが、個人情報等の持ち出し等による事故が増えないことを願うばかりです。

しかしながら教育委員会等の何かが起きてから突然研修を行ったり全く意味のない報告書等を作成させたり、「我々はちゃんと対応していますよ」という証拠作りだけが目的な対応が懐かしいです。

その学校での指令としては、過労死ラインの週60時間を切ることを目標にされているそうです。

その学校では勤務時間は8時半からなので、20時半には帰宅しましょうキャンペーンが行われているとか。

目標値が過労死ラインギリギリというのが何とも言い難いですが、これはさすがに現実を考慮してくださったといったところでしょうか。

ところでその学校の先生によると、業務量は相変わらずの強烈な2極化で、仕事ばかりの先生方が半分弱、毎日定時で出勤退勤されている先生方は半分強のアンバランス状況だそうです。



まず一番初めに行うべきことは業務量の確認と、その分散化を行うことです。

不要な業務は精選し厳選し、削減の視点も大切にします。

その上で、きちんと分配することで、過労死ラインの先生は激減するはずです。

しかし、ここにも落とし穴があり、その結果仕事が増える先生は、周りの仕事が減った先生に一から百まで聞いて仕事を行い始めます。

パソコンはできないから、とちょっとネットで調べればわかることを聞いたり、何だかんだと結局いつもの仕事の偏り状態になることもよくある話です。

自分の割り当てられた授業と自分に割り当てられた業務以外には一切見て見ぬふりをすれば良いと思われるかもしれませんが、聞いてくる側の先生は結構本気でその仕事を押し付けようとされるので、こればかりは工夫が必要でしょう。

特に大きいのがパソコン問題、続けて受験の制度や知識、その次がその教科科目の内容という印象です。

実際に聞いて共有し、対応を検討した方が良い生活指導方法の問題などはもちろんここでは省いていますが、ここでも他人頼りの先生とそうでない先生の大きな差が生じます。

自分がその生徒の担当者だ、という意識を持ち、正面から生徒と向かい合いながら相談してくる先生がいる一方で、問題が発生している時点でもう逃げだしたい感が全面的に出る先生もいらっしゃいます。

教員という人種の一部(特に学生時代から教員を目指していた方に多い)には、学生時代等に指導をされた経験(怒られた経験)がない方が一定数いらっしゃいます。

何か問題が発生すると、とにかく心配になられてしまい、できたら指導を投げ出したいという雰囲気になられる方が特に最近の若手では多い気がします。

このような先生の周りにいる先生は面談に同席し、指導に同席し、さらにその先生の指導を行うため、その先生よりも業務量が多くなってしまいますが、目の前の生徒の指導が最優先のため、この際仕方ないのでしょう。



しかしこのように、様々な業務量が一部の先生に集中する学校現場の様子が段々と見えてきます。

この数年気が付くと中堅教員として若い先生の指導を行うことも増え、同時にベテランの先生のパソコン面のフォローを行っているとなかなか自分の仕事がはかどらず、どんどん帰宅時間が遅くなることがあります。

若手の先生は今後の未来もありますし、何より一生懸命に頑張っておられると育て甲斐もある反面、ドライな先生もずいぶん多いなと最近思わされます。

そのようなドライな先生にばかり問題が発生するのもある意味必然なのかもしれません。

生徒は本当に面白いくらい担任の先生の影響を受けます。

本質的な人間性等は各家庭の影響が圧倒的だと実感させられますが、その人間性をどのように社会集団内で出していくかは担任の先生や学年団の影響が圧倒的でしょう。

自分がたった8年間の教員生活で強く実感していることです。

それだからこそ、教員が自分のこだわる仕事を行えるよう、しかしライフワークバランスが大事だからとドライすぎる学年団にならないよう、きちんと学校現場の労働環境については考えていかなければいけないと思います。

一つの記事ですべての現状は表しきれませんが、現段階で思いつく限り書きました。

次回以降テーマを設けて学校現場の労働環境について考察をしたいと思います。

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by shun-sensei | 2017-12-16 08:03 | 学校はブラックな職場か | Trackback | Comments(0)